Ajaxを超える高速クライアント開発も実現
Cacheの最新版は開発効率をさらに向上
2006/11/16
インターシステムズジャパンは11月16日、同社のデータベース「Cache」(キャシエ)の最新版「Cache 2007」を12月にリリースすると発表した。
Cacheは米インターシステムズの売り上げの約90%を占める主力製品。高性能で開発効率の高いオブジェクト指向データベースとして、医療業界などでの採用が進んでいる。
Cache 2007は、主な新機能としてユーザー・インターフェイス開発技術の「Zen」、そしてオブジェクト/リレーショナルのマッピングを自動化する「Jalapeno」を搭載する。
「ZenはAjaxのコンセプトをCacheに実装したもの」と米インターシステムズの戦略立案担当副社長 ポール・グラブシャイ氏は説明した。Zenでは、一般的なAjaxと同様、ページ定義にXMLを用いたJavaScriptによるWebブラウザベースのユーザー・アプリケーションを開発する。だが、付属のコンポーネントライブラリを用い、XMLによるページ定義と合わせてコンパイルすることで、高速な実行が可能になる。
Zenではオブジェクトをサーバとクライアントで共有することができる。また、テキスト部分だけをユーザー・アプリケーションから切り分けて管理できるため、単一のアプリケーションに対して容易に多国語版を提供することが可能になる。
JalapenoはJavaオプジェクトとデータベースの接続における新方法。両者の接続を自動化する方法としてHibernateなどのO/Rマッピングツールが提供されているが、これではXML定義ファイルをメンテナンスするなどの手間から解放されない。これに対しCacheはO/Rマッピングという作業自体を不要にし、オブジェクトデータベースとしてのCacheへの直接アクセスを実現することで、この手間を削減した。とはいえCache側でクラス定義を作成してからJavaのプロキシクラスを生成するという作業が必要とされていた。そこでJalapenoでは、Cache側のクラス定義を自動化し、開発者がJavaアプリ開発に専念できるようにしたという。
関連リンク
情報をお寄せください:
最新記事
|
|