新AQUOSケータイは、5mm薄く、0.4インチ大画面化
目指すはワンセグケータイ=スリムケータイ=ソフトバンク
2006/11/20
ソフトバンクモバイルは11月20日、好評だったAQUOSケータイ「905SH」の後継機となる「911SH」と、2つ折りケータイ最薄の11.9mmを実現した「XS-707SC」の2機種を発表した。911SHは11月25日から、XS-707SCは12月上旬より販売を開始する。ソフトバンクモバイル 取締役兼COO 宮内謙氏は、「今回の新機種は、孫社長が以前の発表でいっていた“隠し球”の2機種だ。905SHはワンセグケータイの機種別で1位を長期間維持するなど、かなりの人気機種だった。後継の911SHも相当な台数を見込んでいる。24回の分割払いの金額は未定だが、持ち帰りは0円で可能だ」とコメントした。
ソフトバンクモバイル 専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長 太田洋氏は、新機種のテーマを「進化」とし、1つ目の進化に「スリムケータイ=ソフトバンクを目指す」を挙げた。そのテーマに合わせた新機種が「XS-707SC」だ。XS-707SCは、サムソン製の薄型携帯電話で、2つ折りケータイとして最薄の11.9mmを実現した。デザインにもこだわり、「孫社長もデザインには相当こだわり、かなりの注文を出してきたため、対応するのに大変苦労した。キーも薄型にするなど、細部までこだわった」(太田氏)と語った。
そのほかの特徴としては、英語、中国語、韓国語の簡単な通訳読み上げ機能が挙げられる。この機能は、旅行などでよく使うシチュエーションの会話があらかじめ登録されており、それを選択するだけで、音声読み上げができる機能。文字もあわせて表示される。相手側の携帯電話が韓国語に対応している場合には、韓国語のメールも送信可能。カメラ機能には200万画素の回転カメラを搭載し、Bluetoothのステレオヘッドセットにも対応した。
そして、太田氏が挙げる2つ目の進化が「ワンセグケータイ=ソフトバンクを目指す」だ。前モデルの905SHと比較した場合の911SHの特徴は、薄型化と大画面化。薄さは、前モデルと比較して5mm薄い22mm(前モデルは27mm)を実現した。液晶画面は0.4インチ増の3.0インチ(同2.6インチ)となり、画面面積比で134%となった。液晶は、前モデルと同様に画面を90度回転できる「サイクロイドスタイル」を採用。PC用サイトやExcel、PDFなどのファイルを表示する際に横レイアウトでの表示も可能となった。そのほかの新機能には、番組表からの録画予約やファイルの分割編集機能などが挙げられる。
特徴的な機能は、メニュー画面を既存の他機種と同じような配置に変更できる「おなじみ操作」だ。おなじみ操作とは、メニューアイコンの位置や画像を既存の機種と同じような配列に変更できる機能で、「機種変更で一番困るのは慣れないインターフェイスになってしまうこと。インターフェイスも昔と同じものに変更することでより早く慣れることができるだろう」(太田氏)といった狙いがある。具体的には、メインメニューのアイコンや位置を一部の既存機種と同じようにできるほか、一部のメニューについては2階層まで対応するという。インターフェイスは他社の機種も含めて12月1日よりダウンロードコンテンツとして提供される予定だ。
また、ソフトバンクモバイルは11月23日よりコンパクトな音楽ケータイ「811T」の販売を開始し、11月25日より、500万画素カメラを搭載したデジカメケータイ「910SH」の販売を開始する。また、既存機種を含めて「モバイルSuica」対応機種を拡大。911SHや910SHなど6機種が対応となる。
太田氏は、「現在のところ、ワンセグケータイはシャープ製の1社からしか提供していないが、ワンセグケータイ=ソフトバンクを目指すために、春商戦ではシャープ以外のメーカーからもワンセグケータイを出したい」と今後の戦略を説明した。
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