電子メールを軸に業務カイゼン

「Zimbra Collaboration Suite」のフィードパスブランド「Feedpath Zebra」

2006/11/24

 フィードパスが11月21日に発表した「Feedpath Zebra」は、米ZimbraのWeb型メッセージング&コラボレーションツール「Zimbra Collaboration Suite」を日本語化し、独自のブランド名をつけたもの。フィードパスがサービスとして1月下旬から提供を開始する。基本機能にWebメールとアドレス帳の機能だけを搭載した「Zebra White」(1アカウント月額1280円税別)とスケジューラ、ドキュメント機能も搭載した「Zebra Black」(1アカウント月額2480円)の2種類のサービスがある。

zebra01.jpg フィードパス 事業推進部 セールスマネージャー 葛山哲司氏(左)と同 取締役 兼 COO 小川浩氏

 「Feedpath Zebra」のユニークな特徴は電子メールをサービスの中心に置いていること。このことが、従来型のグループウェアとの違いを生み出している。グループウェアによるスケジュール管理を行う場合、個々のユーザーにとって意外と大きなストレスになるのがデータの入力だが、「Feedpath Zebra」では、スケジュールデータを電子メールのデータと連動させることで、スケジュール管理のためのコストを削減した。

 そもそも、「Feedpath Zebra」(というよりも「Zimbra Collaboration Suite」)が電子メールを基盤に情報系のWebアプリケーションを構築したのは、企業における業務が電子メールを中心に動いていることに注目したため。「Feedpath Zebra」は、基本的にWebメールの画面1つだけですべての業務が完結するようなインターフェイスを持っている。また、Webメールの利点として、自社内での電子メールシステムの管理・運用を外部に出してしまうこと、従業員がPCを外で紛失しても電子メールデータが外部に洩れないという点を強調している。

 このほか、「Zimbra Collaboration Suite」(つまり、「Feedpath Zebra」)とサードパーティのアプリケーションを接続する技術「Zimlet」でカスタマイズされたいくつかの機能が「Zebra Black」ではサポートされている。例えば、「URLサムネイル表示」「住所からの地図表示」「スケジューラ連携」「アドレス帳連携」「電話番号連携」など。

 10〜300アカウントが通常版のサポート範囲。1ユーザーあたりのメールボックスサイズは最大1Gバイトまで。大企業の子会社や部門導入を働きかけていく予定で、初年度100社程度の顧客獲得を成功の目処(めど)としている。12月初旬から中旬にかけて、一部の企業を対象にα版のリリースを行い、1月時下旬に正式版をリリースする。

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(@IT 谷古宇浩司)

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