ユニファイド・コミュニケーションをパッケージで開拓
「ビジネスモデルを変える」、日本アバイアが宣言
2006/11/28
日本アバイア代表取締役社長の藤井克美氏は11月28日、同社のビジネスモデルをサービス寄りに変えていく考えを明らかにした。
日本アバイアが同日実施した事業概況説明会で、藤井氏はまず、同社が国内コンタクトセンター構築製品市場で圧倒的なシェアを維持していることを強調した。ミック経済研究所の調査によると、同社製品は2006年度に席数で44.4%のシェアを獲得。7年連続で第1位だという。
現在はコンタクトセンター構築製品の売り上げに支えられている形の日本アバイアだが、今後はこれに加えてソフトウェアへの一層の注力と、ユニファイド・コミュニケーション分野への取り組みが必要だと藤井氏は話した。
「IPテレフォニーのベンダはどこも同じだが、アプリケーションに駆け上がっていかなければならない。また、IPテレフォニーを(ユーザー企業の)ビジネスにつなげていくことも必要。キーワードはSOA(Service Oriented Architecture)だ」(藤井氏)。
日本アバイアとしては、これまでのコンタクトセンターでの強みを新規ビジネス開拓に生かすことが基本的なテーマ。コンタクトセンター製品顧客にユニファイド・コミュニケーション関連ソリューションの利用を働きかけることが今後1年において重要な施策だという。
「ユニファイド・コミュニケーションが(日本で)来年本当にテイクオフするかは分からない」(藤井氏)が、従来のように単体の製品を組み合わせるだけでなく、パッケージ化したソリューションを提供することで、ユーザー企業が採用しやすい環境を作っていきたいという。
米アバイアは11月17日に、統合型ユニファイド・コミュニケーションとモビリティ・プラットフォームを発表。VoIP/メッセージング、モバイル、マルチメディア会議、ビデオ通信の4種のパッケージに同社製品を組み立て、2007年春頃より提供開始する。これらは国内でも、安価にIPテレフォニー・アプリケーションを実現できるツールとして提供していく。
日本アバイアは自社製品をパッケージとして組み立てるだけでなく、「(パートナーとの協業で)システムインテグレーションも売るし、サポートも売る。つまりビジネスモデルを変えていく。それは、日本法人の機能が上がることも意味する。現在は、アバイア全体がアプリケーションに行かなければならないと考えている時期。日本法人にとってはいいチャンスだ」と藤井氏は宣言した。
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