Windows DefenderやOutlookでは足りないセキュリティ機能を補填
ライバルとガチンコ勝負! MS初のウイルス対策製品は6500円
2006/12/04
マイクロソフトは12月4日、パッケージ製品としては同社初のウイルス対策を含むセキュリティ対策製品となる「Windows Live OneCare」の価格や発売日などの詳細を発表した。価格はパッケージ版が6500円、ダウンロード版が5500円。発売日は、Windows Vistaのパッケージ版と同じ2007年1月30日を予定している。
Windows Live OneCareは、コンシューマ向けのセキュリティ対策パッケージソフト。ウイルスをはじめ、スパイウェア、マルウェア対策や、デフラグや不要ファイル削除、バックアップ機能なども備え、「セキュリティとPCメンテナンスを同時に行える製品。ソフトウェア1本購入すると、3台までインストール可能。主に30代〜40代男性のPCセキュリティの意識が高い層や、PCセキュリティやメンテナンスの意識が低く、対策ソフトを導入したものの更新を怠っている層などを対象にしている」(マイクロソフト オンラインサービス事業部 事業部長兼プロダクトマネージメントグループディレクター 浅川秀治氏)という位置付けた。
機能的には、ウイルス対策、スパイウェア/マルウェア対策、ファイアウォールなどの基本機能に加え、デフラグやキャッシュクリーンなどのパフォーマンス改善機能、バックアップ機能などを備える。ただし、競合製品が搭載している迷惑メール対策機能は「すでにOutlookなどで搭載しているのでWindows Live OneCareでは搭載しなかった」(浅川氏)とした。また、マイクロソフト製ウイルス対策製品らしい機能として、同社のMicrosoft Updateと合わせたアップデートが可能な自動更新機能などが挙げられる。
ウイルスやスパイウェア対策用のパターンファイルは基本的に毎日最新のものが自動的に配布される。ファイアウォールは、Windows XP SP2やWindows Vistaに搭載されているWindows Defenderのものと異なり、双方向のブロックが可能になるという。例えば、Windows DefenderはPCに侵入してくる攻撃はブロック可能だが、PCから出ていく情報漏えいなどは防げない。一方、Windows Live OneCareではいずれも可能だとした。
なお、マイクロソフトは無償のセキュリティ対策サービスとして、「Windows Live OneCare ファミリーセーフティ」や「Windows Live OneCare PCセーフティ」を提供している。これらの無償サービスと有償である「Windows Live OneCare」との違いについては、「ファミリーセーフティはコンテンツフィルタリングの設定を可能にし、家族が安心・安全にオンライン体験をできるようにするものだ。PCセーフティはオンデマンドによるオンラインスキャンでウイルスの検知・駆除は可能だが、オンデマンドサービスなので、常駐でPCを守ることはできない。また、双方向ファイアウォールなどの機能が付いていない点が異なる」と説明した。
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