ノーツ/ドミノの置き換え狙う
MS、「Exchange Server 2007」乗り換えでW-ZERO3が付いてくるキャンペーン
2006/12/12
マイクロソフトは12月12日、法人向けのボリュームライセンスでの提供を12月1日に開始したメッセージングサーバ製品「Microsoft Exchange Server 2007」について、以前のバージョンから同製品にアップグレードしたり、他社製品から同製品に乗り換えた顧客にウィルコムの「W-ZERO3[es]」やx64サーバを無償提供するキャンペーンを開始すると発表した。
キャンペーンは、2005年の国内統合コラボレーティブアプリケーション市場(IDC調査)の新規導入売り上げシェアで、Exchange ServerがIBMのノーツ/ドミノを抑えて1位になったことにちなみ、「Thank You No.1 キャンペーン」と名付けた。2005年のシェアはExchange Serverが34.7%でノーツ/ドミノは29.3%。
キャンペーンの特典は3つ。既存のExchange ServerからExchange Server 2007にアップグレードした顧客に対して、1社につき10台までW-ZERO3[es]を提供(200台以上のクライアントPCでExchange Server 2007を利用する顧客が対象、先着100社)するキャンペーンと、ノーツ/ドミノを現在使っている顧客が、Exchange Server 2007に乗り換えた場合に50万円相当のx64サーバを1台提供(200台以上のクライアントPCでExchange Server 2007を利用する顧客が対象、先着100社)するキャンペーン、Exchange Server 2007のホスティングサービスに新規加入した顧客全員のサービス価格を1カ月無料にするキャンペーンを展開する。キャンペーンは2007年6月29日まで。
ノーツ/ドミノからの移行促す
マイクロソフトによるとExchange Serverの過去のバージョンの中で最も使われているのは「Exchange 2000 Server」。Exchange 2000のメインストリーム(標準)サポートはすでに終了し、現在は延長サポートのフェイズ。顧客がExchange Server 2007にアップグレードする下地はできているといっていいだろう。マイクロソフトによるとすでに17社(約10万クライアント)がExchange Server 2007の早期導入を決めている。
同社は、Exchange Server 2007で強化した電子メール監査や、個人情報を含むメールを社外に出さないルールベースのトランスポート設定機能、64ビットサーバ対応の可用性向上、連携するモバイルデバイスのデータをリモートで削除し、紛失時の情報漏えいを防止する機能などをアピールする。また、パートナーと組んで展開するExchange Server 2007のホスティングサービスも、セキュリティやアーカイブなどの付加サービスを付けて訴求する考えだ。Exchange Server 2007はボリュームライセンスで提供中で、2007年1月30日にはパッケージ製品を発売する。
マイクロソフトのインフォメーション ワーカー ビジネス本部長 横井伸好氏は「ここ数年で把握しているだけで、160社がノーツ/ドミノからExchange Serverに乗り換えた。今後1年でさらに100社、30万クライアントの移行を目指す」と話した。
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