PHP、Rubyとの連携強化
米サン、Java SE 6を正式リリース
2006/12/12
米サン・マイクロシステムズは12月11日、デスクトップ用Java開発プラットフォームの最新版「Java Platform Standard Edition 6」(Java SE 6)をリリースした。サンのWebサイトからダウンロードできる。
Java SE 6はコードネームがMustangと呼ばれており、今秋の正式リリースが噂されていた。主な追加機能は、PHP、JavaScript、Python、Rubyなどのスクリプト言語との連携機能や、Windows Vista対応、統合開発環境「NetBeans」との連携など。Javaのみでできたリレーショナルデータベース、Java DB(Apache Derbyデータベース)を標準搭載する。さらにJDBCが4.0となりデータベースとの連携も強化した。
また、JMX(Java Management Extensions)を強化し、JVMからの実行情報をモニタリングする機能が備わったり、Java Compiler API を標準搭載してコンパイラをアプリケーション上から動かせるなど、よりきめの細かい開発が可能になった。
開発者にとって便利な機能としては、Java SE 5 まではOutOfMemoryError発生時に、それがソースのどの場所で起きたか分からなかったが、Java SE 6はスタックトレース情報としてエラー発生個所を特定できるようにした。また、ja_JP_JPロケールを追加し、和暦表示も容易になった。
Java SE 5はアノテーションやジェネリック型のように文法が大きく変わるバージョンアップだった。Java SE 6は機能を全体的に強化したバージョンアップといえるだろう。
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