ETLとOLAP機能を統合

テラバイト級データを9時間以内に処理、グループワン

2006/12/14

 グループワン ソフトウェアはBIソフトウェアの最新版「Sagent Data Flow 6.0」を1月9日に発売すると発表した。金融、流通、通信業界を中心に、膨大なデータ処理を必要とする業界へ導入を促していく。国内ではすでに、住友信託銀行や三菱信託銀行、スルガ銀行など250社の導入実績がある。

エリザベス・ウォルター氏 米グループワン ソフトウェア エグゼクティブ・バイス・プレジデント エリザベス・ウォルター氏

 1テラバイトのデータを9時間以内で処理できるETL(データ抽出/変換/格納)機能を搭載しているのが特徴。ETLとは、メインフレームやERPなど企業内で分散管理されているデータベースからデータを抽出し、変換、格納といったアクションを行いながら、データを整理/統合することを指す。Sagent Data Flowは、ETL機能とOLAP機能(分析/レポート機能)を一体化したものである。

 「Sagent Data Flow 6.0」では、64ビットに対応するため、メモリ空間の制約がなくなり、大規模なデータを素早く取り扱うことが可能となった。また、基礎的な操作をマウスで行うことで、プログラミングレスでシステム開発が可能になった。さらに、ETL機能とOLAP機能を統合したことで、従来別々の製品で行っていたバックエンドの処理とフロントエンドの処理を1つの製品で行うことができるようになった。

 顧客データや販売データなどの購買履歴をETL機能で解析しながら、OLAP機能で売り上げ別、地域別、製品別に分析することで、顧客のマーケティング担当者は「これまで以上にすばやく効率的に問題点や解決点を発見することができる」と同社はアピールしている。

 価格は1社約1000万円からを想定。富士通ビー・エス・シー、NEC、インテックといったビジネスパートナー経由で年間30社、8億円の売り上げを目指している。

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