西日ではほとんど見えず!? 視認性に難
JR山手線内でカラー版電子ペーパー広告実験
2006/12/14

JR東日本と日立製作所は共同で、カラー版の電子ペーパーを用いた車内広告の試験を12月14日から行う。試験期間は約1カ月。A4サイズのディスプレイを計6枚設置し、約2分間隔で37社分の広告を順次表示する。
試験に使用されるディスプレイは、日立とブリヂストンが共同開発したもの。モノクロ2値表示可能な電子ペーパーに赤、青、緑、白の4色のカラーフィルターを重ねた構造で、8色まで表示できる。4画素で1ドットを表現するため、モノクロ版では100dpiだった解像度は約50dpiに、コントラスト比もモノクロで1:7だったものが、1:5と下がっている。
今回のディスプレイはIEEE802.11bの無線通信機能も備えるが、試験ではネットワーク経由の画像配信は行わず、内蔵する8MBのフラッシュメモリーに蓄えた37枚のビットマップイメージを順次表示する。電子ペーパーは書き換え時にだけ電力を消費する低消費電力が特徴。内蔵のリチウムイオンバッテリーで、1時間に1度の書き換えで約100日連続稼働できる。今回の実験では約2週間の連続運用を行う。
JR東日本と日立製作所は今回の試験で、電子ペーパーディスプレイの広告素材としての実用可能性や、表示に適したコンテンツの特性を検証していくとしている。


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