人々の生活を一変させる5つの技術革新
IBMが予測する5年後の生活
2006/12/15
米IBMは今後5年間で人々の働き方や生き方、遊び方を一変させるインパクトを持つであろう5つの技術革新を発表した。「IBM Next Five in Five」と命名している。市場のトレンドやニーズを、IBMの研究所で研究される新技術で裏付けた。
「IBM Next Five in Five」は以下の5つ。
- いつでも、どこにいても健康管理
- あなたの気持ちを分かってくれる携帯電話
- 一般的になるリアルタイムの音声翻訳
- 新たな体験を引き起こす3次元インターネット
- 環境問題、例えば飲料水の供給不足も新技術で解決
健康管理の分野では、慢性疾患を抱えた何百万人もの人々が、家庭に設置されたセンサーなどを通じて常に監視され、予防医療が受けられるようになる。
携帯機器は5年もすれば、ユーザーの嗜好(しこう)やニーズを学習しつつ、適応していく機能を持つようになるだろう。例えば、携帯電話は使用者が授業や会議の真っ最中だと知ると「自主的に」ボイスメールに切り替わる。
音声翻訳の技術革新は、世界中で言葉の壁を崩す。メディア企業は、中国やアラビア語のニュース放送を英語などでモニターすることが可能になる。このようなリアルタイム翻訳の技術が携帯電話や携帯機器、自動車などに組み込まれ、ビジネスや生活の現場に浸透するようになる。
すでにSecond Lifeという没入型のWebサイトではリアルワールドに比肩する経済活動が展開している。これにより、新しいタイプの教育、遠隔医療、消費体験が現れるだろう。
そして、環境問題。情報技術と材料技術、物理学が企業の環境面におけるニーズに対応していく。企業にとっては、CSR(企業の社会的責任)がこれまで以上に強く問われる時代になる。ナノテクノロジーはすでにマイクロプロセッサに大きな影響を与えており、パソコンや携帯電話といった電子機器の小型化、価格低下を進める原動力になっているほか、今後、水のろ過などにも利用される見通し。
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