野村総研が2011年までの国内IT主要市場予測を発表

2010年にはモバイルブロードバンド利用者が1億人

2006/12/21

 野村総合研究所は12月21日、2011年までの国内IT主要市場のうち、ネットビジネス市場8分野、携帯電話市場4分野、ブロードバンド市場6分野の分析と規模予測を発表した。19日に発表したハード市場と放送市場に続いての市場規模予測で、前回と今回の発表で5市場をカバーする。

nri01.jpg コンサルティング事業本部 情報・通信コンサルティング二部 主任コンサルタントの小林慎和氏

 ネットビジネス市場で同研究所は、インターネット広告の市場規模を2006年の3554億円に対して2011年には約2倍の7417億円と予測。これは広告費全体の約10%超に当たり、同研究所では「成長スピードはやや鈍化するものの、携帯端末向けインターネット広告が伸びてきたことに後押しされる」とし、ネットビジネス成長の主軸は携帯電話に移ると分析。

 会見を行ったコンサルティング事業本部 情報・通信コンサルティング二部 主任コンサルタントの小林慎和氏は「2008年ごろには携帯電話利用者1億人時代が来る。2010年までには、そのすべてが第3.5世代移行の端末を使うユーザーになり、1億人がモバイルブロードバンド環境を手に入れることになる」と話した。

 このほかネットビジネス市場では、ブログ・SNSの市場規模が2006年度の222億円から1706億円に、またIP放送の市場規模が2006年度の87億円から517億円になるなど高成長分野と予測している。

(@IT 西村賢)

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