Ajax採用で直感的な操作性を実現
ネオジャパン、desknet's Ajax版の機能を強化
2007/01/16
ネオジャパンは1月16日、Webグループウェア「desknet's」の最新版「desknet's with Ajax バージョン2.0」(以下、Ajax版)の出荷を開始した。通常のHTML版と異なりAjaxやDynamic HTMLを用いてブラウザ上でのドラッグ&ドロップや右クリックなどを実現しており、よりWindowsライクなユーザーインターフェイスが特徴となっている。
Ajax版のバージョン1.0は「誰もが使いこなせる操作性」を目指し、2006年7月に米国MBテクノロジーズの「Bindows」を開発フレームワークに採用して開発した製品。JavaScriptとDynamic HTMLを用いているため、標準的なブラウザであればソフトウェアを追加せずに利用できるほか、従来のWebアプリケーションと比較して通信量が少なく、サーバ負荷も低減される。
また、Ajaxを採用しているため、Webブラウザ上のカレンダースケジュールをドラッグ&ドロップで移動できたり、右クリックでスケジュールの削除や変更なども可能となっている。通常のHTML版のdesknet'sでは現在22の主要機能が搭載されているが、現在そのうちの5機能がAjax版でも利用可能だ。価格は、desknet'sのスタンダード版ライセンスに加えて、Ajax版の年間ライセンス(5ユーザーで1万8900円〜100ユーザーで37万8000円)を追加購入する形態となっている。
今回発表されたバージョン2.0では、Internet Explorer 7に対応したほか、操作レスポンスの向上、インフォメーション(掲示板)機能、設備予約機能を追加した。操作レスポンスは、JavaScript側を最適化することによって、バージョン1.0と比較して約2割向上し、「1操作につき、1秒程度の時間短縮に相当している」(ネオジャパン 広報 関口真理氏)という。
インフォメーション機能は、全社に知らせたい情報を掲載する掲示板機能。Ajax版では、メーラーのように3フレームで掲示情報を表示するため、既読/未読の一覧やインフォメーション内容の表示切替を一画面で行える点が特徴だ。また、各フレームはAjaxのHTML通信でフレームごとに更新するので、画面全体を更新する必要がなくなった。設備予約機能は、社内の会議室や社用車などを予約するための機能。既存のスケジュール機能と連携させることで、人ともの(会議予約と会議場予約)を1つの画面上で同時にできるようになった。
ネオジャパンによると、「Ajax版は発売後約半年で、約150社で導入された。金融業と製造業が多い。金融業が採用するポイントは、情報セキュリティの観点からWebメールの『クライアントにデータを落とさないで利用できる点』にあるようだ。現在、Ajax版はHTML版のポータルから移動して利用しなければならないが、Ajax版のポータルサイトを構築し、HTML版から移動しなくてもよくする予定だ。今後もAjax版の機能を追加していくが、HTML版のすべての機能を実装する予定はない」とコメントした。
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