管理を簡単にするウィザードを用意
ストレージ機能をオールインワンに、HPが中堅企業向け新製品
2007/01/18
日本ヒューレット・パッカード(HP)は1月18日、SANストレージにファイルサーバ機能、バックアップ機能を統合した中堅中小企業向けのストレージシステム「HP StorageWorks All-in-One Storage System」(AiO)を発表した。直接接続ストレージ(DAS)の限界は指摘されているものの、SANやNAS、iSCSIなどのネットワークストレージを使う中堅・中小企業はごく少数。HPは管理性や使い勝手がよいAiOを投入することで、中堅・中小企業にネットワークストレージの利用が広がることを期待している。
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HPのエンタープライズストレージ・サーバ統括本部 ストレージ・ワークス製品本部 プロダクトマーケティング部 部長の大内剛氏は、中規模システムで使われているDASについて「容量増設時に停止する必要がある」「管理コストが増大する」などと、その限界を指摘。しかし、大手企業などで導入が始まったネットワークストレージの中堅・中小企業における採用はまだまだ。
HPが発表したAiOは、Windows Storage Server 2003 R2をOSに採用したSANストレージ。新開発の管理コンソールがあり、1つの管理画面でSANやファイルサービス、無停止バックアップ、スナップショットなどの主要な機能を操作できる。特に「Exchange Server」「SQL Server」との連携を強みとし、操作を簡単にするウィザードを用意。Exchange Server、SQL ServerのアプリケーションデータをAiO環境に移したり、Exchange Serverのメールストアの容量を増やすなどの操作をウィザードを使って、10クリックあまりでできる。
例えばExchange Serverのメールストアの容量を増やす場合、HPによると通常は6つのインターフェイスを使って30ステップ以上の操作が必要。だが、ウィザードを備えるAiOであれば6クリックで完了するという。
AiOは1.5TBのSATAディスクを搭載したモデル(税抜78万円)と876GBのSASディスクを載せるモデル(税抜98万円)の2つを用意。1月下旬に出荷開始する。HPによると、HPの既存のストレージ製品やソフトウェアを使ってAiOができることを実現しようとすると500万円以上かかるという。
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