プログラミング不要の容易なカスタマイズを実現
ヘルプデスクもITILも気軽に、マクニカが管理ソフトの新版
2007/01/22
マクニカネットワークスは1月18日、米ヌマラ・ソフトウェアのヘルプデスク/サービスデスク支援ツールの新バージョン「Numara RapidTracker 7.5」を1月25日に出荷開始すると発表した。
Rapid TrackerはWebベースのヘルプデスク/サービスデスク管理製品で、導入の利用環境に合わせるためのカスタマイズをプログラミングなしに行える気軽さを身の上としている。インストールから本番運用開始までを1カ月以内で済ませることが可能という。カスタマイズや運用に手が掛からず、さらに単一のインストール環境で複数のサブデータベースを構成できることから、サービスデスク業務の管理だけでなく、人事管理や営業活動の管理にも利用しているユーザー企業が多いという。
ヘルプデスク/サービスデスク関連製品には、導入コストが高価であるとともに設定が複雑なものもあるが、「この製品はくるみを割るのにハンマーを使うのではなく、くるみ割りを使えるようにすることを目指している」と、同社の欧州/中東/アフリカおよびアジア太平洋地域担当国際営業マーケティング・ディレクター アンディ・ホワイト(Andy White)氏は話す。導入コストも、国内では200万円程度のケースが多いという。
新バージョンでは、従来からのインシデント管理の機能に加え、ITILにおける問題管理および変更管理の部分にまたがった案件追跡/ワークフロー構築機能をオプションとして新たに提供している。変更管理における承認はWebベース、および電子メールベースで実施することができる。また、サービスデスク担当スタッフの役割に応じて、データベース項目の表示をフィールド単位で制御したり特定項目の入力を必須とするなどの、権限管理機能が強化された。ヌマラではこれにより、ITILツールとしての同製品の利用の促進を図る。
マクニカはRapid Trackerを2003年から国内総代理店として販売しており、これまで120社程度の国内企業に導入したという。開発元の米ユニプレス・ソフトウェアはヌマラ・ソフトウェアに買収されたが、マクニカは同製品の国内総代理店としてビジネスを継続している。同社はまた、日立製作所の統合運用管理製品「JP1」とRapidTrackerの統合も実現。JP1で検知した障害情報をRapidTrackerのインシデントとして自動的に登録することが可能になっている。
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