インフォテリアが出荷開始
「Web 2.0はおもちゃじゃない」、ASTERIA新版の狙いは
2007/01/23
インフォテリアはシステム連携ソフトウェア「ASTERIA」の新シリーズを1月23日に出荷開始した。新シリーズは「ASTERIA WARP」「ASTERIA ARMS」「ASTERIA WARP Lite」の3製品をラインアップ。「エンタープライズ・サービス・バス(ESB)を発展させたエンタープライズ・サービス・パイプライン(ESP)」(同社 代表取締役社長 平野洋一郎氏)を実装したのが技術的な特徴だ。
ASTERIA新シリーズについては製品発表時の記事が詳しい。平野氏はESPについて「Web APIやRESTなどWeb 2.0と関連付けられるプロダクトをサポートし、ESBをパイプライン的につないでいく」と説明。「社内だけでなく、社外のシステムとも連携できるようになる」と話した。
ASTERIA新シリーズはWeb 2.0技術の先取りを狙った製品だ。ESPもその1つであるし、ASTERIA WARP Liteは、Ajax対応のWebインターフェイスを使って、ノンデベロップメントでシステム連携ができるようにしている。平野氏は「Web 2.0をおもちゃだという人もいるが、1つ1つの技術が進化して企業情報システムに貢献していく。Web 2.0は間違いなく企業情報システムにもやってくると考えて、このような機能を実装した」と話した。
パイプライン機能に特化したLiteは70万円から。2月上旬からはWebでのダウンロード販売も行う。WARPはASTERIAの従来機能にパイプライン機能を追加した製品。ARMSは高信頼を要する企業間メッセージングに特化した製品だ。
システム連携をベンダがコミット
インフォテリアはまた、ASTERIAの出荷に伴い、ASTERIA WARPを介して接続できる製品の検証を行う新アライアンス「@WARP」を開始すると発表した。日本IBMの「DB2」「Lotus Notes/Lotus Domino」やSAPジャパンの「mySAP ERP」、ワークスアプリケーションズの「COMPANY」、グロービア・インターナショナルの「glovia.com」などの24ベンダの26製品を対象に、WARPとの接続性を調べて、ユーザーに結果を公開する。
標準技術を採用する製品が増え、技術的には「つながるはず」という製品が多いが実際に製品同士が「つながる」かは別、とインフォテリアは指摘。「製品ごとにつながることをベンダがコミットする」(平野氏)という。
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