新しい出発
ピュアな意味でのセキュリティ・ベンダに、マカフィー
2007/01/25
マカフィーは1月25日、「McAfee Total Protection for Enterprise 2.0」を発表した。1台のコンソールでセキュリティ・リスク対策を一元的に管理できるのが特徴。ウイルス対策、スパイウェア対策、スパム対策、ホスト型不正侵入防止、検疫ネットワークなどをサポートする。発売は2月19日。
2004年4月にSniffer事業の売却を発表して以来、同社は「ピュアな意味でのセキュリティ・ベンダを目指してきた」(マカフィー 代表取締役社長 加藤孝博氏)。2006年10月には米本社の経営陣も一新、“総合セキュリティ・リスク・マネジメント企業”としての体制構築を急いできた。
今回発表した「McAfee Total Protection for Enterprise 2.0」は体制刷新後の同社にとって大きな戦略製品となる。米マカフィー シニア・バイス・プレジデント クリス・ケンウォーシー(Chris Kenworthy)氏は、単一のダッシュボードで複数のセキュリティ製品を管理できることを強調する。
同製品に含まれる検疫製品「McAfee Policy Enforcer 2.0」がシスコのNetwork Admission Controlとの互換性を実現し、また、企業向けクライアント製品である「McAfee VirusScan Enterprise 8.5i」がマイクロソフトのWindows Vistaに対応した。
「McAfee Total Protection for Enterprise 2.0」全体としての新機能のポイントは3点。
- 未知の攻撃や高度な攻撃を防ぐビヘイビアベースのプロテクション機能の強化
- 攻撃者やスパイウェアによる攻撃隠蔽(いんぺい)を防ぐルートキット検知機能の強化
- マルウェアや攻撃者によるプロテクション無効化を防ぐ自己防衛機能の改善
「3年前と比較して2倍まで事業規模が拡大した」と加藤氏は言う。年成長率は「(前年比)30〜60%程度で推移」(同)。堅調な事業展開をアピールし、2011年までに2桁のマーケットシェア獲得を狙う。
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