ネットオフの「スマイル・エコ・プログラム」

ネットで本を売って、NPOに寄付できる

2007/01/29

 eBOOKOFF(イーブックオフ)を運営するネットオフは1月29日、本・CDの買い取りリサイクルと環境保護活動に取り組むNPOの募金活動支援を組み合わせた取り組み「スマイル・エコ・プログラム」を開始すると発表した。この活動を通じて、NPOの資金集めを支援する。

ネットオフ写真 ネットオフの趣旨に賛同した企業21社と連携、中央がネットオフ 代表取締役社長 黒田武志氏

 「日本の多くのNPOが活動資金集めに苦労している」とネットオフ 代表取締役社長 黒田武志氏は言う。多くは、「書き損じハガキや使用済みテレカの収集に限定されているのが現状」だとし、イーブックオフの本・CD買い取りサービスを通じて、顧客が本やCDを売却して得た代金の中から自由に金額を設定し、NPOへ寄付できる仕組みを構築した。

 イーブックオフの会員がネットを通じて買い取りサービスに申し込むと、買い取り1件につき、ネットオフは50円の寄付金をNPOに寄付する。寄付する先は顧客が選択できる。さらに、買い取り代金の中から、顧客が寄付額を任意で指定、それらの合計金額が買い取り完了後に、顧客が指定する団体へ寄付される。なお、寄付先のNPOは、ネットオフのWebサイトを通じて活動を報告する。

 寄付先のNPO団体は、1月29日時点で、財団法人オイスカ(森林保護)、JEAN/クリーンアップ全国事務局(海・川環境保全)、特定非営利活動法人シャプラニール(途上国支援)など6団体。

 また、協賛企業や、NPO・地域コミュニティが、スマイル・エコ・プログラムの告知活動を展開した際に、成果報酬型でネットオフからアフィリエイトフィーが支払われる「エコ・アフィリエイト」も開始する。ネットオフは、買い取り申し込み1件に当たり、手数料500〜800円を協賛先に支払う。

 例えば、通販企業の場合、商品梱包のダンボール箱のフラップにスマイル・エコ・プログラムの案内を印刷し、顧客に同プログラムを告知できる。顧客は梱包用のダンボールを再利用して、本やCDをイーブックオフに売却できる。フラップには番号が割り振られており、ネットオフはその番号からアフィリエイト先を確認する。

 ネットオフの月間買い取り件数は約6000件、買い取り点数60万点。「月間の平均買い取り金額はおよそ3000万円」(黒田氏)だという。「初年度は買い取り件数の1割をスマイル・エコ・プログラムの参加数に見込んでいる。金額ベースでは100万〜200万円程度と予測する」(黒田氏)。

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(@IT 谷古宇浩司)

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