想定ターゲットは6カ月、数千万円で完了

SAPジャパン、アップグレード支援を強化

2007/02/22

 SAPジャパンは2月22日、旧バージョンユーザーに対してアップグレード支援を行うコンサルティングサービス、「SAPテクニカルアップグレード支援パッケージ コアパック」の提供を開始すると発表した。価格は約300万円から。SAP R/3 3.1I、4.0B、4.5B、4.6B、4.6Cなどのバージョンを主要なターゲットとし、mySAP ERP 2005へのアップグレードを促す。

sap01.jpg シニア・バイスプレジデント フィールドサービス統括本部長 林徹氏

 SAP製品を採用する日本の顧客企業の多くは、「ほとんどアップグレードしていない、あるいはした経験がないというのが実態」(シニア・バイスプレジデント フィールドサービス統括本部長 林徹氏)といい、アップグレードを検討中のユーザーをターゲットに、パッケージ化されたメニューでアセスメントや導入、トレーニングなどのプログラムを提供する。ワールドワイドで蓄積したノウハウを元に確立したメソッドやツールを使うことで従来より3〜4割程度、コストを削減。期間も4〜9カ月、平均的には6カ月程度とした。また、アップグレードに関する情報とサービスの提供を行う「アップグレード・コンピテンスセンター」を設立。3人の専任スタッフでスタートし、年内には人員も拡充する。

 アップグレードのメリットとして林氏は「現在稼働しているシステムの多くはY2K前後に構築されたもので、多数の業務アプリケーションが絡み合った状態で身動きがとれなくなっているケースが多い。mySAP ERP 2005はSAPが提供する最初のビジネスプロセスプラットフォームで、アドオンやカスタム開発に対するニーズの日本のお客様にはメリットが大きい」とし、mySAP ERP 2005をプラットフォームとして使うことで2010年ごろまで安定して使えると話した。

(@IT 西村賢)

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