フォーティネットの2007年度事業戦略

セキュリティ機能、全部自前が強み、フォーティネット

2007/02/28

フォーティネット写真 フォーティネットジャパン 代表取締役社長 岡本吉光氏

 フォーティネットジャパンは2月28日、2007年度の事業戦略を発表した。ファイアウォールやアンチウイルス、IPSなどセキュリティ機能を包括的に提供する「Unified Threat Management」(UTM)機器市場で存在感を示す同社。(さまざまなセキュリティ機能を)「全部自前で用意」(フォーティネットジャパン 代表取締役社長 岡本吉光氏)し、さらにローエンドからハイエンドまで幅広い製品ラインアップを持つことが他社との差別化のポイントとなっている。2007年度も、同社のこれまでの強みを生かし、国内のセキュリティ市場にその存在感をアピールしていく。

 市場別の重点施策として同社は4つのポイントを挙げる。

 1つは中小規模市場向けのロー・ミドル製品の拡販。この市場において同社は2006年度、前年比150%の売上げを達成、パートナー網を強化することで、さらなる拡販を目指す。2月26日には、NTTコミュニケーションズとマネージド・セキュリティ・サービスにおける協業を発表した。

 官公庁や教育関係などの公共市場にも力を入れていく。元々同社は「公共市場での引き合いが強い」(岡本氏)という。同市場では長期間サポートのニーズが強い。さまざまなセキュリティ機能を一括して提供できる同社では、他社が行えない長期間のサポート契約が可能。それが同市場で強みを発揮する要因の1つだと岡本氏はいう。

 そのほか、データセンターのホスティング事業やインターネット・サービス・プロバイダにおけるサービスのセキュリティ・オプションや、大規模企業における旧世代ファイアウォールからのマイグレーション需要を狙っていく。

(@IT 谷古宇浩司)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)