「ビジネスのパートナーになる」
“電子カンバン”で進ちょく管理、富士通がBPO統括センター開設
2007/03/01
富士通は3月1日、企業の汎用業務を請け負う「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)センター」を東京・蒲田の富士通ソリューションスクエア内に開設したと発表した。新しいBPOセンターはBPOサービスの提供だけでなく、全国19カ所に富士通が設置したBPOセンターを管轄する。同社 サービスビジネス本部 主席部長 清水裕子氏は「富士通は業務領域を広げて、ITからビジネスのパートナーになる」と語り、BPOへの注力を強調した。
BPOは顧客企業の業務のうち、コンタクトセンター業務や人事給与業務、データ入力業務、商品の受発注業務など多くの企業で共通となっているプロセスを抜き出し、処理を代行するサービス。国内のIT業務に関わるアウトソーシング市場は2009年まで年率5%で成長することが予測されている。BPOをはじめ、データセンターやネットワーク管理、サポートデスクを含む、富士通のアウトソーシング事業も2ケタ成長を続けていて、2006年度は4600億円、2007年度には5100億円を見込んでいる。BPOの提供顧客数は2006年12月で1000社を超えた。
富士通のBPOは「ベーシックサービス」と「業務サービス」にメニュー化されている。ベーシックサービスにはコールセンターやデータ入力、プリント、デリバリなどの個別のプロセスがあり、モジュール化されている。このモジュールを富士通の既存のソリューションに組み込むことで顧客独自のニーズにあった業務サービスを開発し、提供する。モジュールは柔軟に組み込み可能だといい、「業種を限らずにサービスを提供できるのが富士通の特徴だ」(清水氏)。
東京・蒲田に開設したBPOセンターは全国のBPOセンターの業務を管理する「業務コントロール室」があり、“電子カンバン”を使って各BPOセンターの進ちょくを見られるようになっている。業務について顧客から問い合わせを受け付けるコンタクトセンター、ヘルプデスクもあり、ワンストップの窓口となる。
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