SAP対抗に企業向けミドルウェア拡充

オラクル、ハイペリオンを33億ドルで買収

2007/03/02

 米オラクルと米ハイペリオン・ソリューションズは3月1日、オラクルによるハイペリオン買収で合意に達したと発表した。買収は現金による株式公開買い付け(TOB)を通じて行われ、買収金額は約33億ドル。買収取引は、2007年4月中に完了する見通し。

 ハイペリオンは、企業パフォーマンス管理(EPM)ソフトの提供企業。オラクルはEPMを高成長分野と見ており、同社のラリー・エリソンCEOは「オラクルのビジネスインテリジェンス(BI)ツールや分析アプリケーションとハイペリオンのEPMソフトを組み合わせることで、エンド・ツー・エンドの業績管理システムを形成できる」とコメントしている。

 また、オラクルのチャールズ・フィリップ社長は、「何千社ものSAPの顧客がハイペリオンを使用している」ことに触れ、ハイペリオン買収がオラクルのSAP対抗戦略の最新の動きだと説明。今後オラクル提供するハイペリオンソフトウェアを「レンズ」に例え、「SAPの重要顧客は、そのレンズを通してSAPのERPデータを見たり、分析したりすることになる」と表現した。

(ITmedia)

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