サービス分野を強化
日本企業買収も、デルは「Dell 2.0」でどう出る
2007/03/05
デルの代表取締役社長 ジム・メリット(Jim Merritt)氏は3月5日会見し、2007年2月から始まったデルの2008年度について「サービス分野の強化で日本企業の買収も視野に入れている」と語った。サービス分野は年間成長率で66%増が期待される有力市場。デルはサポート能力を持つシステム・インテグレータなどの買収を検討し、ビジネスを大幅に強化する考えだ。
デルの代表取締役社長 ジム・メリット氏
デルのサービス分野はコンサルティングサービスの「デル・プロフェッショナル・サービス」(DPS)と、クライアントPCのライフサイクル管理を受託する「デル・マネージド・サービス」(DMS)が主力。ほかに製品のテクニカルサポートがあるが、2008年度はDPS、DMSの人員を15〜20%増やす考えだ。メリット氏は「中小規模企業への付加価値提供を考えている」と話し、中小規模企業へのサービス拡充で、日本企業の買収を視野に入れると説明した。
米デルは新戦略「Dell 2.0」を訴えている。「顧客のパートナーとなる」「製品ライフサイクルを通じた価値提供」「顧客満足度を最大化」「カスタマイズしたソリューションを提供」などを柱とする戦略で、日本法人も踏襲する。加えて日本法人が注力するのはサーバ、ストレージのエンタープライズ分野と、ソフトウェア、周辺機器。
メリット氏はエンタープライズ分野についてパートナー企業との戦略強化やテクニカルサポートへの継続的な投資を表明。ソフトウェア、周辺機器については製品ラインアップの拡充や、他社製品を組み合わせたソリューション製品の提供を行うと説明した。
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