新世代サービスの売り上げが全体の半分以上に
NGNとは能力を提供するプラットフォーム、英BT
2007/03/07
来日した英BTグループ CEO ベン・ヴァヴァイエン(Ben Verwaayen)氏は3月7日、「新世代サービスの売り上げが当社の世界における売り上げの半分以上に達している」と、BTのインフラやサービスが大きな変容を遂げていることを明らかにした。
英BTは同社にとっての次世代ネットワーク(NGN)である「21CN」の構築を進めるとともに、これを活用したIPベースの統合コミュニケーションソリューションを展開している。同社の売り上げの約半分は法人向け事業だが、IPベースの統合ソリューションは特にこの法人向けビジネスで活用の余地が大きいという。
「今日の企業は、資源が世界のどこにあったとしても活用できなければならない。通信とIPの統合がもたらすパワーは非常に強力で、例えば自動車メーカーでは世界中に散在するデザイナーが同時に1つのプロジェクトに取り組むことができるし、顧客や生産現場に近づくこともできる。これは企業にとっては新しい課題だが、同時にBTにとっては非常に大きな事業機会でもある」(ヴァヴァイエン氏)。
ヴァヴァイエン氏は21CNを「capability platform」(能力を提供するプラットフォーム)と表現する。「従来の通信事業者はクローズドなアプローチをとってきた。しかし当社はこれとはまったく異なる、オープンで革新をもたらすアプローチを選択した。開かれたソフトウェアレイヤ上で、さまざまな人々が21CNを活用できるようになっている」という。
NGNについて同氏は、能力、コスト構造、サービスを市場に提供するまでの所要時間の3点で、従来とは根本的に異なるものでなければならないとし、「(NGNは)オーバーレイとしてやるのがいいという人もいるが、当社は単一のレイヤ、単一のIPネットワークで構築する以外の方法を知らない」と述べた。
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