Web上の動画コンテンツ普及推進プロジェクト立ち上げ
動画デジカメ「Xacti」新機種、CGMサービスと連携へ
2007/03/13
三洋電機は3月12日、MPEG-4動画の撮影に対応したデジタルカメラの新機種「Xacti DMX-CG65」を4月下旬に発売すると発表した。想定実売価格は5万円前後。既発売の前モデル「DMX-C6」と同形状、同スペックだが、新たに動画コーデックとしてMPEG-4 AVC/H.264に対応した。現在、パソコンやネット上では多様な動画コーデックが用いられているが、同社は「MPEG-4 AVC/H.264は最終的な動画フォーマットで、これに収束していくのではないか」(DIカンパニー DIシステムビジネスユニット部長 豊田秀樹氏)としている。
すでにiPod、PSPなど主な対応プレーヤーで再生を検証済みだという。メモリーカードとしてSDHCに対応。8GBのSDHCメモリーカードを利用した場合、640 ×480ドット、30fps、1.5Mbpsの動画が約10時間撮影できる。静止画は600万画素。動画撮影時には手ぶれ補正機能に対応する。
4社と協力して「Xacti 2.0」プロジェクトを発足
Xacti DMX-CG65の発表に合わせて三洋電機は、動画配信サービスのSEEBOX、エムログ、Podcast向けサービスやソフトを提供しているボイスバンク、ブログサービスを提供するシックス・アパートの4社と共同で、Web上の動画コンテンツ普及のため「Xacti 2.0」を発足した。プロジェクトでは、主にMPEG-4 AVC/H.264対応サービス開始のための技術協力やマーケティングデータの共有を行う。
ボイスバンクは「Xactiアリゲーター(仮称)」を開発。Xactiをパソコンに接続するだけで、撮影済みの動画データをサーバにアップロードするツールを提供することで、「パソコンに詳しくないユーザーでも気軽に動画を公開できる」(ボイスバンク代表取締役 木ノ川義英氏)環境を作る。
シックス・アパートは、エントリーの公開範囲を家族や友達、趣味のグループなど、グループ単位で指定できる次世代ブログサービスの「Vox」において、Xactiのユーザーグループを作る。
動画コンテンツの利用動向として、三洋電機は「従来のビデオカメラは運動会やセレモニーで使われることが多かったが、Xactiで撮るのはカジュアルな動画。撮影時間は70%以上が30分以内。29%は10分以内と短い」(前出 豊田氏)と分析。「SNSやブログの普及でこうした動画を扱う環境が急速に整って来た。銀塩からデジカメになったときに爆発的なカメラ市場の拡大があったことと同様に、Xactiのようなシリコンムービーはムービーの市場全体を底上げする」(豊田氏)と話した。
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