ダブルクリックがアドビと共同開発
複雑なプログラミングなしでリッチメディア広告の制作・配信
2007/03/16
ダブルクリックは3月16日、リッチメディア広告の制作・入稿・トラッキング作業を統合したサービス「DART Motif」を開始したと発表した。
米ダブルクリックと米アドビシステムズが共同で開発した。制作会社や広告代理店は、アドビのAdobe Flashオーサリング環境にアドオンツール「Motif Ad kit」を組み込んで動画素材を制作する。制作時には「固定ページ」「エキスパンド」「フローティング」「ビデオ」など、リッチメディア広告のフォーマットに対応したクリエイティブテンプレートが使える。
ダブルクリックの広告配信プラットフォーム(DART)を通じてメディアに流す。クリエイティブ・ファイルの入稿時に複雑なスクリプトの制作や設定が不要。クリエイティブタイプを「Motif」に選択するだけでMotif広告の設定が可能である。プレビューボタンでMotif広告の動きを確認でき、またライブのHTMLページに擬似的に配置して確認することもできる。その後、ロードボタンを押せば、パッケージ化したMTFファイルをアップロード可能。
レポートを取得できるのも特徴。取得可能な指標は「表示時間」「インタラクション時間」「インタラクション・インプレッション」「出口リンク」「カウンターイベント」「タイマーイベント」など。そのほか、Flash Videoの再生回数やミュート回数、停止回数、表示時間なども計測できる。
初期費用は40万円。配信数に応じた従量課金制を採用している。Flash Videoなら0.3円(2.5MBまでのストリーミング配信費用を含む)、フローティング・ポップアップ広告なら0.15円、エキスパンドなら0.12円、固定枠なら0.06円。
米ダブルクリック リッチメディア部門 エグゼクティブVP クリス・ヤング(Christopher Young)氏によると、2006年、米国ではオリジナルのリッチメディア広告は全体の10%(多くはテレビ用素材などの再利用)だったが、「2007年は25%程度まで比率が高まるだろう」と話す。
ダブルクリックでは「DART Motif」で年間1億円の売り上げを目指す。
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