Weekly Top 10
それでも気になる新OS
2007/03/19
先週のアクセスランキング1位は「日本の企業はなぜOSをアップグレードしないのか」だった。Windows XPに比べて、Windows Vistaはセキュリティ対策が広範囲にわたっている。それなのに、なぜアメリカに比べて日本の企業内でアップグレードが進んでいないのかという疑問に対して、日米文化の差も一因ではないかというのがマイクロソフト チーフセキュリティアドバイザー 高橋正和氏の見解だった。
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Windows Vistaが発売されて1カ月半が経つが、新規にパソコンを買ったというユーザー以外で、Windows Vistaを使っているという話を周囲で聞かない。法人ユーザーに比べて新しいものを採り入れるのが早い個人ユーザーですら「Vistaは次の買い替えで」と考えている人は多い。要求ハードウェアスペックがWindows XPに比べて格段に高いため、そのままVistaが使えるパソコンを持っているユーザーは多くない。
法人ユーザーとなると、ハードウェアへの追加投資をしてまでアップグレードする理由がない。セキュリティ対策については、すでにサードパーティ製のソフトウェアやハードウェアでさまざまに行っているだろうし、何より、現在稼働しているソフトウェアやハードウェアが、そのまま動作する保証がない。BCNの田中繁廣取締役は、Windows Vista発売でパソコン出荷数があまり伸びていない大きな要因として、アプリケーションのVista対応が遅れたことを指摘する(参考記事)。
Windows 95のときには「インターネットに対応」、Windows XPでは「ブロードバンドに対応」と、かつて新OSの登場時には、はっきりと目に見える違いがあった。しかし、もはや新しいOSが出ても、そのこと自体が話題になって買い換えが進むような時代ではない。そうした時代の変化を感じつつも、新しいOSの評判自体はどうも気になる、というのが、今回の記事がアクセスランキングトップになった理由だろうか。
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