CGMの強い誘導力
YouTubeが史上最速で利用者1000万に
2007/03/22
民間調査会社のネットレイティングスが3月22日に発表した2007年2月のインターネット利用動向調査で、動画共有サービスの「YouTube」の国内家庭からの利用者が1000万人を超えたことが分かった。2005年12月に開設したYouTubeは、わずか14カ月で利用者1000万人を超えたことになり、ネットレイティングスの調査によると史上最速。同社は「記録的な急成長はCGMの誘導力の強さを証明している」としている。
2月のYouTubeの利用者数は1017万人。利用者が1000万人を超えるサイトはほかにポータルやECサイトなど18サイトしかない。YouTubeはページビュー数も約6億2500万PVで最高値を更新。1人当たりの平均利用時間は1時間15分だった。
YouTube成長の経緯(ネットレイティングス提供)
利用者1000万人を超えるまでにかかった期間は、Yahoo! JAPANで55カ月、Amazon.co.jpで42カ月、Googleで51カ月などで、14カ月で達成したYouTubeの急成長が際立つ。ネットレイティングの代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏によると、YouTubeのトップページの利用者数はYouTube全訪問者数の2割程度にとどまっているという。
主要サイトの1000万人到達までの所要月数(ネットレイティングス提供)
つまり、トップページではなく、動画のコンテンツに直接アクセスするユーザーが大半を占めるということで、萩原氏は「ブログやSNSの日記・コミュニティなどのいわゆるCGM(消費者作成コンテンツ)に貼られた膨大な個別映像やURL経由で大半の利用者が流入しているため。YouTubeの記録的な急成長はCGMの誘導力の強さを証明している」と分析している。
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