産学官連携の研究成果を商用リリース
P2P映像コミュニケーション向けミドルウェア「SOBA」販売へ
2007/03/28
産学官発のベンチャー企業、SOBAプロジェクトは3月27日、P2Pベースの映像コミュニケーションシステムを効率良く開発できる「SOBAフレームワーク3」をシステム開発ベンダや研究者向けに3月30日からライセンス販売開始すると発表した。ライセンスは年間ライセンス料は100万円(税別)から。保守契約はオプション。1年間で100セットの売り上げを見込む。
SOBAプロジェクトがASPでサービスを提供している「SOBA mieruka」(ソーバ・ミエルカ、http: //mieruka.soba-project.com/)のクライアント画面。SOBAフレームワークを用いた実装例
SOBA(ソーバ:Session Oriented Broadband Applications)フレームワーク3は、双方向性の映像コミュニケーションツールを実装するためのミドルウェア群。2002年から2004年まで京都大学、京都高度技術研究所、オムロン、NTTコムウェアなどが産学官共同で行ったプロジェクトをもとに商品化を図ったもの。
ソフトウェア・システム開発者は、SOBAフレームワークによって提供されるセッション管理などの通信機能を利用することで自社の製品への組み込みや既存システムと連携したシステムを容易に構築できる。SOBAプロジェクトでは医療分野、福祉分野、教育分野、行政分野、商工業分野、コンサルタント業務分野など、対面コミュニケーションが重要な業務での利用を想定している。SOBAフレームワーク3の特徴は以下の通り。
- 情報共有空間のための“セッション”生成機能。映像、音声、テキストやWindowsアプリケーション共有を簡易に実現するフレームワークを提供
- P2Pを応用した多対多による通信形態。専用サーバを不要とするシステム構成が可能
- Windows、Linuxなどマルチプラットフォーム対応
- 端末間の通信は鍵長256ビットのSSLによる暗号化が可能
なお、SOBAプロジェクトでは、SOBAフレームワーク3の技術をコアにした製品として、ASPによる窓口業務支援システム、医用システムや教育支援向けシステムなどを提供している。
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