両社の補完性を生かす戦略
日本で新生アルカテル・ルーセントが始動
2007/04/03
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4月3日、アルカテルとルーセントの合併に伴う日本での新会社、日本アルカテル・ルーセントが誕生した。重要国として位置付けられている日本は、アジア太平洋地域を構成する5つの地域ユニットの1つとして機能する。
仏アルカテルと米ルーセントは2006年4月に合併を発表。2006年12月1日に正式な合併が行われた。今回の日本における新会社設立は、この合併に伴う世界各地の支社の統合のなかで早い部類に入るという。
日本アルカテル・ルーセントの代表取締役社長に就任した藤田聰(さとし)氏は2社の補完性の高さを強調した。合併前、アルカテルの売り上げの49%は欧州で、ルーセントの売り上げの66%は北米だった。合併後には北米と欧州の比率が約3分の1ずつになり、バランスが取れてきたという。製品・サービス分野についても、ルーセントでは実績が乏しかったエンタープライズ分野の事業にアルカテルが強みを持つなど、両社が補える部分が多いという。
アルカテル・ルーセントはIP、コンバージェンス、ワイヤレス、オプティカル、アクセス、エンタープライズ、サービスの7つの事業分野でビジネス拡大を図る。これらの分野におけるほとんどの主要技術でナンバー1かナンバー2であることが今後の事業のベースになる。
例えばオプティカルとアクセスの分野では多くの技術でナンバー1の地位を築いている。企業向けコンタクトセンター・ソリューションでは、グループ企業の米ジェネシスが世界1位であり、IPマルチサービス・エッジ・ルーティングでもジュニパー・ネットワークスを凌駕(りょうが)し、シスコに次いで世界第2位だという。
日本ではオプティカルとアクセスの売り上げ実績が世界と比べて少ないことから、てこ入れの必要性を感じているとする藤田氏だが、ほかの5つの事業分野についても同様に力を入れていかなければならないと語った。
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