IPAが警告

「エロサイト だまされない」で検索してもワンクリック詐欺被害

2007/04/03

 アダルトサイトなどで本人が意図せずに会員登録させられ、料金を不正に請求されるワンクリック詐欺の被害が拡大している。情報処理推進機構(IPA)が4月3日に発表した2007年3月のワンクリック詐欺の相談件数は316件で、2月の287件を超えて過去最高を更新。IPAは検索でヒットしたアダルトサイトでワンクリック詐欺被害に遭うケースがあるとして、「検索でヒットしたサイトは、安全なものばかりではないことを十分認識し、注意してアクセスしなければなりません」と指摘している。

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 IPAには次のような相談が寄せられている。――安全なアダルトサイトを探そうとして大手ポータルの検索で「エロサイト」「だまされない」とキーワードを入力した。ヒットしたサイトにアクセスし、動画ファイルと思われるリンクをクリックしたら年齢確認画面が出現。よく確認せずに「OK」をクリックしたら料金請求画面が表示された。

 IPAはこのような「安全なアダルトサイトを検索しようとして詐欺サイトに引っかかる」被害に対して、「不正請求を行っている業者は、ユーザーが検索しがちなキーワードでヒットするように不正請求サイトを構築している」と説明し、大手ポータルサイトで検索したWebサイトでも十分な注意が必要と訴えている。

 ワンクリック詐欺を働くWebサイトはアダルトサイトに多く、若年層に被害が広がっている(関連記事)。アダルトサイトが舞台となっているため、他人に相談しにくく、請求に応じて実際に料金を支払ってしまうケースも多い。ワンクリック詐欺はPCにスパイウェアがインストールされ、料金の支払いを求めるメッセージが繰り返し出現するケースもある。IPAは「不正プログラムを取り込まないために、警告が出たら先に進まないことが重要」としている。

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