WebLogic製品で提供
アプリ稼働にOSがいらなくなる――BEAの新仮想化技術
2007/04/11
米BEAシステムズのプロダクト・マーケティング担当 シニア・ディレクター マイク・ピーチ(Mike Piech)氏は4月11日、同社の仮想化戦略を都内で説明し、サーバ上でOSを使わずにJavaアプリケーションを稼働させる仮想化技術を、同社の第2四半期(5−7月)に提供する考えを示した。OSを介在しないことでJavaアプリケーションの大幅なパフォーマンス向上が見込めるという。
BEAは仮想化したサーバリソースを管理するソフトウェアを出荷する予定で、ピーチ氏は「Javaアプリケーションをアプライアンスのように自由に動かすことができるようになる」と話した。
新仮想化技術は「Liquid VM」の名称。サーバ上で直接稼働するVMware ESX Serverと連携し、Java仮想マシンを実行する。Java仮想マシンはJ2SEベースで、「BEA JRockitの技術を継承している」(ピーチ氏)。OSを含まないためサーバリソースをJavaアプリケーションが使い切ることが可能で、ピーチ氏は「専用スタックと同じレベルのパフォーマンスを得られる」と話した。
Liquid VMはWebLogic Server 9.2を組み合わせて「WebLogic Server Virtual Edition」として同社の第2四半期(5−7月)に出荷する。国内でも第2四半期中に発表する見通し。
BEAはまた、Liquid VMで仮想化したリソースを管理する「WebLogic Liquid Operations Control」を今夏に出荷する。仮想化環境以外のサーバリソースも管理可能になるという。
WebLogic Server最新版が登場
日本BEAシステムズは同日、Webアプリケーションサーバの最新版「BEA WebLogic Server 10.0J」を5月9日に出荷すると発表した。Java Enterprise Edition 5.0やEnterprise Java Beans 3.0など最新のJava標準に準拠し、アプリケーションやSOA開発の生産性を高めた。Eclipseベースの統合開発環境「BEA Workshop for WebLogic 10.0J」をバンドルする。シングルコアまたはデュアルコアの1プロセッサ当たりの価格は198万円(税別)。
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