複数のネットワーク機器の機能を1台に統合
富士通、ロードバランサのセキュリティ機能を強化
2007/04/11
富士通は4月中旬から、ルータ、ファイアウォール、帯域制御、負荷分散などを1台に統合した「IPCOM」シリーズに新シリーズ「IPCOM EXシリーズ」を加える。これまでパケットレベルで対応していたセキュリティ対策機能、具体的には不正アクセス、DoS攻撃、盗聴の防止に加えて、ウイルス、スパムメール、情報漏えいなどに対応した。
これまでIPCOMシリーズは、サーバやネットワークの負荷を分散するロードバランサとして提供されてきたが、「セキュリティ確保はもはや社会的な責任」(ネットワークサービス事業本部 システムフロント事業部 事業部長 郷原雅夫氏)との認識から、ITシステムのゲートウェイとなる集約点に必要な機能を統合した製品とした。従来、複数製品構成で実現していたシステムと同等の機能を1Uサーバで提供することで「設置スペースや消費電力は8分の1、サポート費用は2分の1になる」(郷原氏)。
導入時の動作検証やトラブル発生時の問題特定でも統合型は有利という。「複数の製品を組み合わせると、同時使用時の整合性確認の工数が非常にかかる」(郷原氏)が、IPCOM EXシリーズでは、組み込まれた各モジュールの動作検証が十分に行われているという。
IPCOM EXシリーズは、シリーズで提供される全モジュールを統合した「INシリーズ」(4月中旬出荷、420万円〜)、ネットワーク・セキュリティに重点を置いた「SCシリーズ」(2006年10月より出荷済み、58万円〜)、帯域制御やリンク負荷分散に重点を置いた「NWシリーズ」(4月中旬出荷、65万円〜)、サーバの負荷分散と帯域制御が可能な「LBシリーズ」(2006年10月出荷済み、210万円〜)の4モデル。各モデルはソフトウェアモジュールをオプションとして追加することで、任意の機能を追加できる。
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