「ユーザー経験のお手伝い」

Apolloベースの「Adobe Media Player」発表、CEOは「革命起こす」

2007/04/17

 米アドビ システムズは4月16日、ビデオ再生ソフトウェア「Adobe Media Player」を発表した。17日に都内で会見した米アドビのCEO ブルース・チゼン(Bruce Chizen)氏は「YouTubeのようなすばらしいコンシューマ・アプリケーションができている。企業、官公庁もRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)をユーザーに経験してほしいと思っている。アドビはそのお手伝いをしたい」と話し、アドビの取り組みを説明した。

adobe01.jpg 米アドビのCEO ブルース・チゼン氏

 Adobe Media Playerは、オフライン、オンラインのFlashビデオを再生できるデスクトップアプリケーション。ワンクリックでのコンテンツのレイティングや、お気に入り機能、Webコンテンツの保存などが可能で、Flashビデオ以外のフォーマットにも対応する。コンテンツの著作権を保護する機能があり、アドビは「Adobe Media Player上でコンテンツプロバイダーがビジネスを行える」としている。年内に正式版を発表する予定だ。

adobe02.jpg 公開された「Adobe Media Player」
adobe03.jpg Apolloのデモンストレーション。本をめくる感覚で複数の検索エンジンの検索結果を確認できる

 Adobe Media Playerはアドビがアルファ版を3月に公開したApolloで開発されている。Apolloは日本の開発者に大きく注目されている。チゼン氏は「Apolloの狙いはシンプルだ。ユーザー経験に革命を起こすことだ」と言い切った。開発者にとっても「Apolloは新たなスキルが必要でないことが革新的」と語った。アドビは今後もApolloを使ったアプリケーション開発を続ける考えで、Apolloを携帯端末向けアプリケーション開発に対応させることも予定している。

(@IT 垣内郁栄)

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