HP Blade Workstation ソリューション リリース
ワークステーションブレードで熱と騒音にさよなら
2007/04/17
日本ヒューレット・パッカードは4月17日、「HP Blade Workstation ソリューション」を発表した。同時に、同ソリューションで利用するワークステーションブレード「HP ProLiant xw460c Blade Workstation」(以下xw460c)を5月上旬に発売する。
シンクライアントとネットワーク環境があれば、どこからアクセスしてもユーザー固有の環境が利用できるのが特徴。ユーザーの手元には、ワークステーション本体が存在しないため、熱や騒音の影響がない。同社ではインフラのデータセンターへの集約化によって、省電力効果も期待できる、とする。
ワークステーションブレードxw460cには、NVIDIA Quadro FX 560M グラフィックスを搭載、手元のシンクライアントから複数の画面を利用し、複数のWebサイトに同時にアクセスしながら作業を行ったり、CADなどの高解像度データを離れた場所から利用することが可能となる。これにより、「距離や機能の制限を取り払った新しいワークモデルを実現」(同社)した。
xw460c上で処理されたグラフィックスデータは、「HP Remote Graphics ソフトウェア」によってネットワークを介してディスプレイイメージとしてシンクライアント側に転送される仕組み。サーバとシンクライアント間の距離による処理速度の遅延については、「10〜20ミリ秒(msec)程度ならほとんど遅延に気付くことはない。80〜100ミリ秒(msec)で少し遅延に気付く程度」(日本HP シニアITスペシャリスト 樋口広樹氏)であるとし、「日本〜米国間でネットワークを介した実際のケースでも、遅延は100ミリ秒(msec)以下に抑えられた」という。
ターゲットは、金融トレーディング分野やCADを活用する製造業など。
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