オフィスと現場をつなぐ
NEC、業務システムとSIPの統合を進めた新ソリューション
2007/04/17
NECは4月17日、業務システムとネットワークを統合する「UNIVERGEソリューション」に新たに4つのソリューションを加えると発表した。“オフィスから現場へ”というコンセプトで、モバイル系のソリューションを充実。店舗や工場などの現場で働く多様な勤務者を想定し、タッチパネル式の大型ディスプレイでメニュー式のインターフェイスを提供するなど情報共有やコミュニケーションを、より視覚的に行えるようにした。
新たに提供されるソリューションは以下の通り。
- UNIVERGE役員会議ソリューション
- 資料の電子化、共有化を進めるソリューション。会議サーバ、役員会議用クライアント11台、液晶タッチパネル11台などを含む。コンサルティングからシステム構築までを行う。2007年6月末より出荷。価格は税別2700万円から。
- UNIVERGEモバイル文書閲覧ソリューション
- ログイン認証、期限付きURL、ユーザーグループによるアクセス制御、ログ管理など情報漏えい対策を備えるモバイル向けソリューション。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルに対応。2007年4月末より出荷。価格は税別640万円から。
- UNIVERGEどこでも内線ソリューション
- NEC製SIPサーバ「UNIVERGE SV7000」と、VLIコミュニケーションズが提供するインターネット内線接続サービス「Global Enterprise FMCサービス」を組み合わせて、社外からの無線LAN対応携帯電話端末による内線通話を可能にするソリューション。2007年6月末より出荷。価格は税別300万円から。
- UNIVERGEテレワーク導入支援ソリューション
- テレワーク導入のためのアセスメント、コンサルティング、必要な機器の導入サポートを行うソリューション。2007年6月末より出荷。価格は個別見積もり。
NECはこれまで、UNIVERGE(ユニバージュ)のブランド名のもと、SIPサーバや法人向けモバイルソリューションを提供してきたが、今回の新ソリューション追加は「広い意味でのユニファイド・コミュニケーションを提供する」(執行役委員常務 谷岸一善氏)ことを目指しており、外出先や拠点といった現場からシームレスに企業内のITシステムを利用する選択肢を提供する。
例えばUNIVERGEモバイル文書閲覧ソリューションでは、携帯電話を使って社内文書にアクセスできるだけでなく、出張申請の承認手続きといった業務系の作業を、出先の携帯電話からも可能にしている。
今後は「ビジネスプロセスには人間が絡んでおり、業務プロセスとコミュニケーションの融合が重要」(谷岸氏)との観点から、コラボレーションミドルウェア「UNIVERGE OW5000」の、既存の各種業務システムや業務パッケージとの連携を進める。
UNIVERGEソリューションは、2007年3月現在で約2000社、約3000億円の導入実績がある。今後も年率10%の成長を続け、3〜4年で5000億円規模の売り上げを見込む。また今回、米ユニシスとの業務提携に新たにUNIVERGEソリューションを追加し、欧州、オーストラリア、北米での拡販にも力を入れる。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
最新記事
|
|