自社のノウハウ生かす
日本HP、日本通運の倉庫管理にRFIDシステム構築
2007/04/19
日本ヒューレット・パッカード(HP)は4月19日、日本通運が同日オープンした物流拠点「日本通運 品川トランクルーム」に、4社のパートナーとともにRFIDを活用した荷物管理システムを構築したと発表した。品川トランクルームは、海外赴任中や増築・改築中の家財、使用頻度の低い財産など、首都圏の顧客の荷物を一時的、または長期的に補完するサービス。
このトランクルームは、約1万2000平米の倉庫に8000基のコンテナを保管しており、各コンテナの委託元、所在、荷物の内容などをペーパーレスで効率的に管理するためにRFIDを導入。
長距離での読み取り性能に優れたUHF帯のRFIDを、コンテナ用、荷物用、床面貼付用で、合計3種類用意した。床面に貼付したRFIDの上をフォークリフトが移動するため、荷重や摩擦に対して強いタイプのRFIDを採用した。RFID、RFIDリーダーライターでは日本インフォメーションシステム、RFID対応のミドルウェアとして日本BEAシステムズのWebLogic RFID Edge Server、UHF帯のRFIDリーダーとしてパナソニックシステムソリューションの製品を採用。システムのインテグレーションをオムロンソフトウェアが、プロジェクト全体の監督と日本通運との主契約を日本HPが担当した。
HPは昨年、ブラジルのプリンタ工場でRFIDを採用し、出荷作業を効率化するなど自社内でノウハウを蓄積してきた。今回の案件で「HPのノウハウと経験が業界最大手の物流会社に採用されたことで、技術優位性が確認できた」(日本ヒューレット・パッカード 取締役 専務執行役員 営業担当 吉田雅彦氏)としている。今後は流通に限らず、自社内のノウハウを生かしやすい製造業や、アジア各地に拠点を持つ日系企業などにもRFIDソリューションを提案していきたい考えだ。
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