個人情報管理とWebサイト評価などを統合
シマンテックが将来のアイデンティティ製品を紹介
2007/04/19
シマンテックは4月19日、米国で2月2日に発表した「Symantec Identity Client」を国内で紹介した。これはインターネットユーザーのためのアイデンティティ管理ソフト。現在は構想段階で、今後12〜24カ月のうちに製品/サービスとして実現する予定という。
クライアント・ソフトウェアであるSymantec Identity Clientは、ユーザーがWebサイトで入力するユーザー名やパスワード、電子メールアドレス、住所、生年月日といった情報を管理しておき、1クリックでの自動ログインや、項目の自動入力を行える機能を持つ。各サイトについて1つのIDカード(同社では「証明書」と呼んでいる)を作成し、使い分けることができる。
同製品ではユーザーの個人情報をローカルで持つのではなく、シマンテックが管理。同社ではユーザーが1クリックで特定サイト専用の電子メールアドレスを作成できるようにするほか、米国で登場し始めている使い捨てクレジットカード番号作成サービスや個人与信情報サービスなどを簡単に利用できるようにしたいという。
複数Webサイト間でユーザー認証を統合し、シングルサインオンを実現するサーバ側の取り組みが見られるが、Symantec Identity Clientはクライアント主体のツールに徹する。HTTPやHTTPSなどを使ったどんなWebサイトにも適用できるのが特徴で、マイクロソフトのCardSpaceやOpenIDもサポートする。
同ソフトウェアはWebサイトの評判(レピュテーション)管理やPCのセキュリティチェックと統合されているのが1つのポイント。利用しようとしているWebサイトの評判があまりよくない場合、ユーザーが普段使わない電子メールアドレスやそのサイト専用の電子メールアドレスを作成して適用するなどの対策が可能という。
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