ケータイでもYoutubeやmixiが流行る?
「Keitai Browsing 2.0」発表、これが未来のケータイブラウザ?
2007/04/25
英ピクセル・テクノロジーズは4月25日、同社の次世代携帯電話向けWebブラウザ「Keitai Browsing 2.0」を発表した。Keitai Browsing 2.0は4月23日に発表されたFOMA N904iに世界で初めて搭載される予定。
ピクセル・テクノロジーズは英国グラスゴーに本社を置く会社で、ドキュメントビューア「Picsel Browser」はすでにNTTドコモやau、ソフトバンクモバイルなど主要携帯電話キャリアに広く採用されている。ピクセル・テクノロジーズ CEO兼共同創設者 イムラン・カーンド(Imran Khand)氏は、「当社のビューアは、日本のすべての携帯電話メーカーにOEMしている点が大きい。世界3大携帯電話メーカーであるモトローラ、ノキア、サムソンも顧客だ。現在、日本では2000万台の携帯電話に搭載されており、ワールドワイドでは1億台を超えている」とアピールした。
Keitai Browsing 2.0は通常のPC向けWebサイトを携帯電話のブラウザで見るための携帯電話専用ブラウザだ。特徴には「超高速ズーム」「ダイナミックUI」「デュアルビューモード」の3点を挙げている。超高速ズームは、Webサイトの画面を高速に縮小・拡大できる機能。一般的な携帯電話の画面サイズは、デスクトップPCの17インチモニタと比較して、物理的な大きさが50分の1しかない。従って、PC向けWebサイトを閲覧する際には縦横に移動しながら閲覧しなければならず読みにくかった。その点、このズームは高速に拡大縮小ができるため、前後の“奥行き”の移動が楽になり、「従来の2次元から3次元移動ができるようになった感覚だろう」(カーンド氏)といったイメージで閲覧できるようになる。
ダイナミックUIでは、携帯電話向けにビジュアルで使いやすいキーボードやツールバーを提供する。このUIによって、携帯電話のキーボードでは入力が難しかったURLの入力などが容易になるという。そして、デュアルビューモードでは、PC向けWebサイトをピクセル・テクノロジーズ独自のエンジンで忠実に再現するモードと、独自アルゴリズムで携帯電話の液晶幅に自動的に合わせてピクセルを調整。上下の移動だけでWebサイトを見れるようにするモードの2種類が用意されている。現在のところ、このKeitai Browsing 2.0の搭載が決まっているのはN904iだけだが、近々ほかのメーカーへの搭載も予定されているという。
ピクセル・テクノロジー チーフサイエンティスト兼共同創設者 マジッド・アンワー(Dr.Majid Anwar)博士は、「独自レンダリングエンジンや独自エンコーディングエンジンを開発して利用しているため、CPUパワーやバッテリー消費量は少なく抑えている。例えば、ビデオ再生をしてもいま売られている携帯電話に搭載しているCPUのおおよそ10〜15%程度しか消費していないため、普通の通話よりも消費電力が少ないくらいだ。特に高機能な携帯電話向けに開発しているわけではないので、ロースペックな携帯電話へも搭載可能となっている」と説明した。
また、今後のロードマップについてアンワー博士は、「PCのWebサイト上で人気の出ている動画サイトやSNSといったCGM(Consumer Generated Media)がやがて携帯電話でも普及するだろう。特に当社は、動画再生に力を入れており、すばらしいビューアを提供できると考えている」と説明した。
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