穴だらけPC
危険なWin 98/Meは使うな、代わりにLinuxがあるよ――IPA
2007/05/07
情報処理推進機構(IPA)は5月2日、マイクロソフトのサポートが終了したWindows 98/Meを使い続けることのセキュリティ上の危険性を訴える発表をした。「できることなら使用しないことが望ましい」と注意を促し、どうしても使う場合はネットワークに接続しないことを推奨している。
マイクロソフトによる98/Meのサポートは2006年7月に終了しているが、実際はまだ多数の98/Me搭載PCが使われている。IPAに寄せられたウイルス・不正アクセスの相談でも、2006年度の相談のうち、9.8%は98/Meだ。XP/Vistaが85.1%で圧倒的に多いが、現状でも10件の相談のうち1件は98/Meであり、この割り合いは2000(3.5%)やMac OS(1.3%)、Linux(0.1%)よりも高い。また、98/Me搭載PCの2006年度のウイルス届け出は全体の2.1%となっている。
IPAはサポートが切れた98/Meを使う危険性について、新しい脆弱性が発見されても、修正プログラムが配布されないことや、98/Me上で稼働するウイルス対策ソフトウェアのパターン情報が更新されないこと、トラブル発生時の相談窓口がないことなどを挙げて、「穴だらけPC」になると警告している。また、不正プログラムが埋め込まれ、ほかのPCを攻撃する危険性も指摘している。
そのうえで、IPAはサポートが切れた98/Me搭載PCについて「できることなら使用しないことが望ましい」と説明。どうしても使う場合は「インターネットはもとより社内や家庭のネットワークにも接続しない状態で利用すること」を進めている。さらに「ご参考」として、98/Meなどの商用OSからLinuxなどのオープンソースOSに移行する際の注意事項や導入方法を提言するための活動を紹介している。
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