アプリケーションへの詳細な対応が可能に
ジュニパー、IDPやFW向けOSを強化
2007/05/08
ジュニパーネットワークスは5月8日、ファイアウォールやIDP(統合型侵入検知防御)の新製品「Juniper Networks ScreenOS version 6.0」(ScreenOS 6.0)と「Intrusion Detection and Prevention IDP version 4.1」(IDP 4.1)を発表した。
ジュニパーのソリューションマーケティングマネージャー 中村真氏は、現在のセキュリティトレンドに、データセンタ保護とアプリケーション統合化/アクセスを挙げ、「ネットワークとユーザーを可視化し、制御する必要がある。また、アプリケーションの細部まで監視・管理し、ネットワークリソースを有効活用することも重要だ」と指摘。この問題に対してジュニパーは、「アプリケーションデリバリーの高速化」と「セキュリティサービスの提供」で対応する。
具体的に、アプリケーションデリバリーでは、アプリケーションの優先付けとユーザーIDの優先付けを行い、帯域幅をダイナミックに利用する。セキュリティサービスでは、アプリケーションセキュリティと分散環境の監査などをサポートする。例えば、FTPよりもIMの優先度を下げたり、Winnyをピンポイントで禁止することも可能だ。中村氏は、「具体的にアプリケーションの中身まで見た、いままでよりも一歩先のセキュリティサービスを提供する。例えば、Winnyは頻繁にポートを変更するため、他社製品の場合すべてのポートをスキャンしていたりするが、当社はルールを分析し、使うポートだけをきちっとブロックするのでパフォーマンスが落ちない」と説明した。
新製品のScreenOS 6.0では、PtoPソフトのウイルス対策機能に対応した。新たに対応するアプリケーションは、AIMやICQ、ヤフーメッセンジャー、MSNメッセンジャーなど。また、テキストチャットやグループチャットもウイルススキャンの対象となった。IDP 4.1は、新たに個別アプリケーションに基づいたポリシー/ルール作成が可能になった。このポリシー/ルールは、ジュニパーセキュリティチームが作成した推奨シグニチャを利用することもできる。
中村氏はこの点について「当社はシマンテックなどと提携しているため、シグニチャ対応力が高い。例えば、毎日新しいシグニチャを配信しているほか、WindowsUpdate当日に対応シグニチャを発表するなど、対応スピードも早い。このあたりは他社にはまねできないはずだ」と語り、自信を見せた。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
最新記事
|
|