送信者認証を採用し、管理を容易に
スパムが来たら返金!〜ネオジャパン、スパム対策ASPサービス開始
2007/05/09
ネオジャパンは5月9日、韓国ヌリビジョンが開発したスパムメール対策システム「Opt Plus」のASPサービスを日本で独占的に提供することで合意し、ネオジャパンが提供するSaaSサービス「Applitus」において「Opt Plus ASPサービス」として5月10日から提供を開始すると発表した。このスパムメール対策は、一般的なブラックリスト形式のフィルタリングサービスと異なり、送信者認証によるホワイトリスト形式を採用している点が特徴だ。
Opt Plusは韓国ソウルに本社を置くヌリビジョンが開発したスパムメール対策ソリューション。韓国では官公庁や大企業を中心に広く利用されているという。日本でも2006年から提供を開始し、沖縄県の南城市などが採用している。Opt Plusの特徴は、スパムメールの分別方式に、一般的なブラックリストによるフィルタリング方式ではなく、ホワイトリスト形式を採用している点だ。
Opt Plusがゲートウェイの役割を担い、ホワイトリストに登録されているユーザーからのメールしか通過させない。未登録のユーザーからのメールは、「バウンシングバック認証」という独自の認証方式によりいったんブロックし、キューに隔離される仕組みだ。そのほかにも3種類のホワイトリスト登録方式を用意しており、これらの方式でホワイトリストを管理していく。
ネオジャパンが5月10日から提供する「Opt Plus ASPサービス」は、このサービスをASP化したもの。単体でASPサービスとして提供するほか、同社のWebメールサービス「Denbun」と組み合わせた提供方式も用意している。価格は1ユーザー当たり月額420円、Applitusユーザーの場合は半額の月額210円。Opt Plus ASPサービスとDenbunを組み合わせたサービスの場合、100ユーザーまでの利用料込みで月額7万3500円。初年度の販売目標は3万ユーザーライセンスを目指す。
バウンシングバック認証を具体的に説明すると、まずホワイトリストに登録されていないユーザーがメールを送信すると、システムが送信者に送信者認証用のメールを自動返信する。送信者はその確認メールの内容に従って、認証番号やメールアドレスなどの必要事項を入力すると、送信者の認証手続きが完了する仕組みだ。認証されるとホワイトリストに自動的に登録されるため、キューで一時保管されていたメールが受信者に送信されるほか、次回からは認証手続きを行わなくてよい。
一方、顧客にわざわざ送信者認証をさせる手間を省くために、あらかじめホワイトリストを登録しておく方法や、キューに溜まっているメールを受信者に定期的に報告して確認を促す機能などを搭載し、「可能な限りホワイトリスト作成を自動化するように作ってある。リストのメンテナンスに時間や手間がかかっては意味がないからだ」(ネオジャパン 代表取締役 齋藤晶議氏)と説明した。
齋藤氏は、「認証されたユーザーからしかメールが来ないため、100%スパムメールをブロックできると考えている。従って、『バウンシングバック機能をONにしている』などの条件を満たしたうえで、スパムメールが1通でも来た場合にはそのアカウントの月額利用料を返金するプログラムも実施する予定だ」と語り、スパムブロック機能に自信を見せた。
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