米ThinkFreeと提携
ソースネクスト、「Googleに勝る」無料のWebオフィスソフト提供
2007/05/14
ソースネクストは5月14日、米ThinkFreeと提携し、Webベースのオフィスソフトウェアを無料で提供開始すると発表した。同日、ベータサービスを提供開始し、9月に正式サービスを始める予定。ThinkFreeのCEO TJ Kang氏は「Google Docs&SpreadSheetsよりも勝るのは『Microsoft Office』との互換性を真剣に考えていることだ」と話した。
ソースネクストがベータ提供を開始したのはThinkFreeのワープロ、表計算、プレゼンテーションの機能が利用できる「ThinkFree てがるオフィス」。ファイル管理機能以外は日本語化していて、9月の正式サービス開始時は日本語化を完成させる予定。ThinkFreeはAjaxを活用したSaaSアプリケーション。対応WebブラウザはInternet Explorer 6.0以上とFireFox 1.0.1以上。Java Runtime Environment 1.5.xが必要。
ThinkFreeの特徴はMS Officeとの高い互換性。doc、xls、pptの各ファイルの読み書き、保存ができるだけでなく、「MS Officeとインターフェイスも似ている」(TJ Kang氏)。ベータ時は未対応だが、MS Office 2007のファイルフォーマットにも9月の正式サービス開始時には対応する。TJ Kang氏は「ThinkFreeは7年以上もMS Officeのファイルフォーマットをリバースエンジニアリングしてきた」と語った。
1GBのオンラインストレージが無料で利用でき、ほかのユーザーに対してドキュメントを見せたり、共同でドキュメントを編集することができる。TJ Kang氏によると、米国を中心に27万5000人以上のユーザーがいて、76万7000以上のファイルがオンラインに保存されているという。共有されているドキュメントは2万1000件以上。国内ではドキュメントを検索できるサービスを6月にも開始する予定だ。
ソースネクストの代表取締役社長 松田憲幸氏は「既存のオフィスソフトウェアは高い。オフィスソフトウェアを無料にすることで、もっとユーザーを増やすことができる」とThinkFreeの意義を説明。ThinkFreeの編集画面には広告を表示するスペースがあり、ソースネクストは広告を収入にすることを検討。オフライン編集に対応したパッケージ製品の販売や、オフライン編集ができ、オンラインストレージの容量をアップした有料版の販売も計画している。2007年9月に正式サービスを開始し、初年度に100万人、2010年9月までに400万人の登録ユーザーの獲得を目指す。
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