新システムで新規アカウント受付を開始
地域を絞った検索連動型広告、オーバーチュア
2007/05/15
オーバーチュアは5月15日、4月にバージョンアップしたスポンサードサーチの新システム、いわゆる検索連動型広告サービスにおいて新規アカウント開設のオンライン受け付けを開始した。新システムは4月18日に稼働したもので既存顧客の約3500社が移行済み。オーバーチュアは米ヤフー傘下でYahoo! Japanをはじめ、日本の大手検索サイトにサービスを提供している。
新システムでは新たに地域を指定した広告の露出が可能になった。IPアドレスや検索語に含まれる地名キーワードから、ユーザーの地域を判別。地域別広告を出している業者とマッチングすることで、より効率的な検索連動型広告サービスとなる。
管理画面はAjaxを使い刷新した。クリック数、間接的にクリックにつながったクリック数、クリック後実際に商品の購入などに結びついた割合、売り上げ、顧客獲得単価、費用対効果などを、直感的なインターフェイスで閲覧、管理できるという。「商材によってクリック単価を優先するのか、広告のランキング順位を優先するのか異なる。そうしたROI管理が容易にできる」(オーバーチュア マーケティング シニア ディレクター 山中理惠氏)。
山中氏によれば、今後は検索連動型広告の役割は単にトラフィック誘導ということにとどまらず、既存の基幹アプリケーションとの連携も進むだろうという。在庫管理システムと連動して、例えば「黄色のTシャツの在庫が多いなら、どんどんキーワードを買って売る、逆に在庫がない紫色のTシャツはキーワードを買わないといったこともできる」(山中氏)。
なお、新システムには、広告順位を入札価格と広告品質の双方を加味した結果から決定する新ランキングシステムも実装されているが、日本では未導入という。
新ランキングシステムは、これまで特定キーワードを検索した結果表示される広告が入札価格順で表示されていたのに対して、入札価格のほか対象広告の過去のパフォーマンスと、同時に表示される他の広告と比較した場合の予想パフォーマンスにより順位を決定するもの。広告主に対しては表示メッセージなど広告品質を高めるインセンティブとなるほか、より関連性の高い広告を提示することで消費者にとってもメリットになるという。新ランキングシステムを導入済みの米国では、導入から2週間でクリック率が9%上昇するなど効果が出ているという。
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