環境負荷低減ソリューション2種類発表
環境ソリューション事業、2010年で200億円を目指す、NEC
2007/05/16
NECは5月16日、環境問題への対応をテーマに同グループ内のソリューションを体系化すると発表した。このソリューション体系は、環境問題における4領域で構成される。すなわち「環境経営管理」「環境パフォーマンス管理」「環境負荷低減活動」「環境保全・修復活動」。現時点では37の製品数があるが、2010年までに60製品までラインアップの拡大を目指す。その第1弾として、2種類の製品を新たに追加する。
NEC 執行役員常務 岩波利光氏
新たに追加する製品は、企業の環境負荷低減を支援するもの。「REACH対応科学物質管理ソリューション」(仮称)と「情報システムの環境負荷評価・分析サービス」。
前者はサプライチェーン全体を通じて製品に含まれる化学物質の情報を管理し、欧米やアジアで求められている化学物質規制への対応状況を必要に応じて公開できるシステムである。中小規模の企業を対象に、ASP形態でのサービス提供も予定している。販売価格は300万円から。後者は、Web会議システムや文書管理システムなどの情報システムを導入した際に、環境負荷低減効果を定量的に算出し、その効果を分析できるサービス。価格は50万円から。
東京大学先端科学技術研究センター、国立環境研究所と共同で開発したパソコン消費電力自動管理システム技術も同時に発表した。パソコンの使用電力量を専用のソフトウェアでモニタリング・制御できる。同社は2年後をめどにこの技術を活用した温暖化対策ソリューションの商品化を検討している。
同社は、環境ソリューションの提供において、2007年4月からグループ8社を含めた120人規模の専任体制を敷いている。この環境ソリューション事業で、2010年までに200億円の販売を目指す。
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