「Ruby」でググればコードも表示
米グーグル、創業以来最大の検索サービスの刷新
2007/05/17
米グーグルは5月16日(現地時間)、これまで別々のページから検索する必要のあったニュース、画像、書籍、地図、ブログなどを、トップページからの1度の検索で一括して検索して提示する“ユニバーサルサーチ”をリリースした。同時に、トップページの左上に新たにナビゲーション用のメニューが表示されるようになった。日本語版のトップページは従来通りで変更されていない。
検索対象となるのは、これまで別々のページで提供してきた個別のサーチ。入力した検索語によって、提示されるジャンルは異なる。
例えば「steve jobs」で検索すると、Webページやイメージのほか、ニュースやビデオが検索され、検索結果の上部に「News」、「Video」などリンクが、タブのように表示される。「baghdad」や「golden gate bridge」など地名や建物名で検索すると、地図やブログのタブも表示される。「ruby」や「python」で検索するとコード検索の結果も表示される。
ただし、トップのWeb検索の結果一覧に、すべての検索結果が入ってくるわけではなく、一部の例外を除いて、個別検索については、あくまでも有用な検索結果があることを示すリンクを提示するだけとなっている。
どういう種類の検索結果を提示するかは検索語に依存している。その重み付けのアルゴリズムや基準は公開されていないが、これには長年培ってきたヒューリスティックなノウハウが詰め込まれているようだ。
米グーグルでユニバーサルサーチの開発を担当したデイビッド・ベイリー(David Bailey)氏とジョアンナ・ライト(Johanna Wright)氏はブログの中で、ユニバーサルサーチのアイデアが検討され始めたのは2001年頃だと明かし、今回の検索アルゴリズムとUIの変更が、創業以来もっとも大きなもので技術的な課題も多かったと述べている。どこまで検索結果をトップに出せばいいのかというのは、さじ加減の難しい問題だという。
サービスをアナウンスする公式ブログの中で、同社サーチプロダクト&ユーザーエクスペリエンス バイシプレジデント マリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)氏は「たとえどこを探せばいいのか分からなくても、どんぴしゃりのベストアンサーを見つけられるようにしたい」と述べている。
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