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「9つの仮説」と三木谷氏の悔しさ
2007/05/21
先週の@ITNewsInsightのアクセスランキングは、NTT東日本の「フレッツサービス」「ひかり電話」の広範囲な障害についての記事がトップだった。記事は障害の原因を技術的に解説する内容。ルーティングテーブルが頻繁に書き換えられるためにパケット転送処理ができなくなるルートフラッピングが発生し、ルータが連鎖的にダウンしたとみられる。NTT東日本の幹部は「新しい技術でまだ遭遇していない事象もある」と語った。
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三木谷氏の悔しさ
先週の記事で個人的に興味深かったのは「ネット業界『9つの仮説』――楽天・三木谷会長が示す」。三木谷氏が示した9つの仮設はネット業界に携わる人なら、素直に受け止められる内容ではないだろうか。現在の潮流を考えるとごく普通の意見だ。三木谷氏がこの仮説を示したのは、9番目の「TV+ネット(PC)+携帯を総合的に活用することで、より有効なメディアビジネスが展開できる」ことに説得力を持たせたかったからだろう。
三木谷氏は海外のネット/メディアの提携、合併について米グーグルや豪ニューズ・コーポレーションの例を挙げて、「大きなメディアのライバルはグーグルになっている」と強調した。欧米のネット/メディア業界がスピード感を持って再編されていく中で、日本が取り残されていることに悔しさをにじませた。
テレビ局を除けば非上場が多い日本の大手メディア業界だが、これまでのビジネスモデルが5年後、10年後にそのままの形で残っていると思っている人は少ないだろう。楽天が再編を促すのか、それとも外圧による変化か。もしくは自壊か……。三木谷氏は「日本発で世界に通じるメディア、インターネットサービスを作っていきたい」と説明会を結んだ。
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