ノートPCのCPUもサーバに採用
データセンター・サーバ市場攻略でNECが打った手
2007/05/22
急成長中のデータセンター(iDC)市場に切り込むべく、NECは5月22日、データセンター向けサーバを「Express5800/iモデル」としてラインアップ化したと発表した。
iDCではホワイトボックス上にLinuxをインストールして利用するケースが非常に多い。これに対抗すべく、NECが打った手の1つは低消費電力と省スペースの追求。
今回発表されたサーバは、既存製品も含めて4機種あるが、このうち2機種は電力消費量の少ないPentium M、Core DuoをそれぞれCPUに採用している。この工夫により消費電力を最低約100Wに抑え、筐(きょう)体を奥行きが半分のハーフサイズとして、サーバを高密度に設置できるようにした。また、全機種ですべてのポートや接続端子を前面に集中させ、メンテナンス性を向上。1UフルサイズのXeon搭載モデルでは、同じく前面にホットスワップ対応の2.5インチハードディスクベイを6個設置した。
第2にLinuxへの対応を強化。3年間のサポートをつけたRed Hat Enterprise Linuxのプリインストール・パッケージを安価に提供する。また、Free BSD、CentOS、Debian、Fedora Core、Vine Linux、Turbo Linux、SUSE Linuxなどのディストリビューションについては、動作保証はしないもののNEC側で動作確認を済ませており、必要なOSモジュールなどの条件やヒントをWeb上に掲載している。
第3に安定的な稼働を目指す取り組みとして、今回発表の4機種をすべて3年間のオンサイト保守とパーツ保証の対象とする。さらに上位3機種では、インストールされているOSに関係なくリモートでの画面のモニタリングや電源の再投入を可能にする回路と専用のLANポートを搭載。
NECは併せて、「Express iDCビジネスサポートセンター」を開設。顧客から指定されたBIOS設定などを施してから納入するハードウェア寄りのキッティングサービスや、特定バージョンのファームウェア導入などの「ライトカスタマイズサービス」、さらには製品購入前にハードウェアやOSなどに関する助言を行う「導入前コンサルティングサービス」を展開していくという。
今回発表された製品はすべて5月28日に出荷開始する。
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