パブリックベータが夏前に登場へ
Apollo mini Camp開催速報――ベータ版機能がいち早く紹介される
2007/05/23
アドビ システムズは5月23日、パブリックアルファを公開しているアプリケーション開発環境「Apollo」を紹介するイベント「Apollo mini Camp @Tokyo」を開催した。米アドビの担当者は夏前に公開を予定しているパブリックベータの機能をいち早く紹介した。
パブリックベータで盛り込まれるのはドラッグ&ドロップのサポートやクリップボードの活用、PDFのサポート、OSのファイルダイアログの活用など。オンライン/オフラインの違いによるアプリケーションの挙動のコントロールも可能になり、アドビが当初に掲げていたApolloの姿に近づく。米アドビのエバンジェリスト ダニー・デューラ(Dany Dure)氏は、ベータのドラッグ&ドロップやクリップボードの機能や実装方法を紹介。PDFサポート機能も世界で初めて公開した。正式版のApollo 1.0は年内中に登場する予定。
米アドビのデベロッパー リレーションズ担当 シニア プロダクトマネージャーのマイク・チェンバーズ(Mike Chambers)氏は、Apolloを「Web開発のスキルで、クライアントアプリケーションを開発できる」と説明。そのうえで、「Apolloは(マイクロソフトの)『Silverlight』『WPF』(Windows Presentation Foundation)の対抗といわれる」と話した。
Silverlightについては「Webブラウザで動く技術で、Flashと比べるべき」と説明。対してWPFについては「Apolloと比べる価値がある」とした。どちらの技術もデスクトップ上での稼働を目的としているからだ。ただ、C#、.NET技術をベースにするWPFと、Web技術のHTMLやJavaScriptを利用するApolloでは「スキルセットがまったく別」(チェンバーズ氏)として、「2つの技術は競合しない」と強調した。
アドビシステムズは7月にも、国内開発者向けのイベント「Apollo Developers' Night」を開催する予定。
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