Microsoft Officeとの連携も強化
ビジネスオブジェクツ、検索機能やアナリスト向け機能を強化したツール
2007/05/23
日本ビジネスオブジェクツは5月23日、同社のBIツール「BusinessObjects XI」のマイナーバージョンアップとなる「BusinessObjects XI Release 2 Producitivity Pack」(以下、Producitivity Pack)を発表した。Producitivity Packは、新しい検索機能やアナリスト向けの高度なOLAP分析ツール、Microsoft Officeとの連携機能などを搭載した。

Producitivity Packは、BusinessObjects XIのマイナーバージョンアップで、既存のBusinessObjects XIユーザーには無償で提供される。従来のBIツールが持っていた「大量のデータがありすぎて必要な情報を見つけ出すのが困難」や「アナリスト向けの分析には多くのコストが掛かる」といった課題を克服するために、「検索」「OLAP(多次元分析)」「アプリケーションとの融合」といった3つのソリューションを提供する。
新しい検索ソリューションでは、「ビジネスインテリジェンス検索機能」を提供する。ビジネスインテリジェンス検索機能は、「関連性の低いコンテンツも表示される」「検索ワードがヒットしない」といった従来の検索機能の弱点を克服するために、関連性の高い順にランキングする検索結果機能や、検索対象コンテンツがない場合には新規にクエリーを生成し、必要な情報を探索できる機能などを搭載した。
OLAP(多次元分析)では、新製品「BusinessObjects Voyager」を搭載。BusinessObjects Voyagerはアナリストの多次元分析ニーズに応える機能。Microsoft Analysis Services 2000&2005やSAP BW、IBM DB2、Oracle 10g(2007年Q2に対応予定)といった、複数のDB内のデータを1個所で分析できる点が特徴だ。
アプリケーションとの融合では、Microsoft Officeとの連携を強化。同社のレポートツールである「Crystal Reports」に加え、「Web Intelligence」のレポート結果もExcelやWordなどへエキスポートできるようになった。また、ビジネスオブジェクツのBPMエンジンやビジネスフローとMicrosoft Office製品との融合も可能に。さらに、新機能「Query as a Web Service」を利用することで、個々のクエリーをWebサービスとして発行することが可能となった。
日本ビジネスオブジェクツ マーケティング部マネージャー 畝見真氏は、「BIは導入しているものの、こだわった特定の情報を求めているユーザーが増えている。このニーズに対応するためには、より簡単に早く必要な情報を提供できるツールを提供しなければならない。そのために、今回のマイナーバージョンアップを実施した」と説明した。
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