米IDCが指摘する第3世代ワーカー
「電子メールですらもう古い」、Web 2.0世代の仕事術は
2007/05/25
「彼らにとっては電子メールですら古い。ファクシミリやダイアルアップと同じだ」。米IDCのシニアバイスプレジデント フランク・ジェンズ(Franc Gens)氏は“第3世代ワーカー”の登場をこう説明する。コンピュータなしで仕事をしていた世代が第1世代で、PCを使って仕事をしている世代が第2世代。そして第3世代はWeb 2.0の次世代コミュニケーションを仕事に活用する。
米IDCのシニアバイスプレジデント フランク・ジェンズ氏。5月24日開催のIDC Japan主催のイベントで講演した
ジェンズ氏が挙げたWeb 2.0系サービスは、SNSやブログ、Wiki、ソーシャルブックマークなど。これらのサービスは、仕事とは無関係の「週末の遊びと考えられている」(ジェンズ氏)。しかし、ブログやSNSを活用する企業が日本でも増えているように「多くの企業に付加価値をもたらす」(ジェンズ氏)との考えが広がってきた。
個人がプライベートで使っていた技術が企業の仕事現場に導入されるという現象が起きているのだ。Web 2.0系サービスは「ウイルスのように若い人から企業内に広がる」とジェンズ氏は語る。
では職場で使えるWeb 2.0系サービスの条件とは何だろうか。ジェンズ氏は「条件は一般の企業向けシステムとほぼ同じだ」という。つまり、シンプルで低コスト、さらに「より素早く使えてその価値を得られる」(ジェンズ氏)ことと強調した。
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